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あぢぃ

「どうして愛華ちゃんにあんな事言ったの?」

愛華は泣きつかれ、親戚の所にいる。瀧は歌音(かのん)に問い詰められるが、口を閉ざしたままである。無言のまま何も言わない瀧を問い詰めても瀧は口を閉ざしたまま、気になるところと言えばどこか(うつむ)かない表情なところ。

「、、、、分かったわ」

「?」

唐突に了承の言葉を言われ意味が分からないとばかりの表情を浮かべる瀧。気がつくと母の顔は怒りでも哀れみでもない、自分を信じてくれているような顔だった。

「あなたが信じた事なら母さんは否定はしないわ。でも瀧、、、あなたは愛華ちゃんに悲しい思いをさせた事には変わりはない、、、教えて?あなたはこの先、愛華ちゃんがどうなったらいいと思うの?」

この時、歌音(かのん)は少年に問うはずではない質問をしているのだと十分に理解していた。でも、この子はその場しのぎのために酷いことをいう子じゃない。母親としての本能がそう伝えていた。きっとこの子も考えたいるのだ、、、そう思っていた。

そういった歌音(かのん)の思いが伝わったのか、瀧はとうとう口を開いた。

「俺はー」

この時の瀧の一言をきっかけに、歌音(かのん)はこの先すべき事がまとまったのである。それは思い悩んだ末に取りやめた考え、、、親族に否定されるであろう考えだった。


「愛華ちゃん。おばあちゃんと一緒に暮らしましょうよ」

「嫌だ!何で皆パパとママが死んじゃったなんて言うの!?眠っているだけだって言ってるじゃん!」

病室に響き渡る少女の怒号のこもった声はその場にいる祖父母達をいっそう困らせた。それと同時にわが子を失ったショックが上乗せされる。この光景を見れば仕方の無いことだと思ってしまう人は多いだろう。でも少女は1人で生きていくにはまだ厳しい年頃である。

祖父母の間では意地でも連れて帰ろうという話にはなっていた。

「失礼します」

唐突に入室してきたのは佐々波一家。何事かと親族は見ているが、瀧たちは動じない顔つきをしている。

「何か・・・御用でしょうか?」

1人の祖母が気になったのか話しかけてくる。それもそうだろう。いきなり入ってきてしかも真剣な顔なのだから。信也(しんや)は軽く深呼吸をした後、頭を下げて口を開いた。

「愛華ちゃんを私達の家に引き取らせてください!」

「「「「・・・・は?」」」」

「ちょっ、あんたそれじゃ愛の告白じゃないの!」

「あっ間違った・・ごめん」

「いやいやそういう訳では無いでしょう?愛華を預かる?何故何の関係の無いあなた達が?それで私達がはいそうですかとでもいうとお思いでして?」

「あぁご心配なく。私達はそんな貧困ではないので」

「あ、そうですか・・・それはどうもじゃなくて!」

変なやりとりを続ける祖父の1人と信也を他の全員は唖然とした顔で見ていた。ちなみに今の信也の考えている事は「このおっさんなかなかツッコミのセンスあるな」である。

「ご親族の方々が反対するのも分かっている事です。ですが愛華ちゃんとご家族と私達は何度も会って話し旅行にだって行った仲です。どうかご了承得ないでしょうか?」

信也(しんや)ではダメだと判断した歌音(かのん)は一歩歩み寄り強い口調で訴えた。だが、信也と対立していた祖父の表情は緩まない。

だがふと祖父の表情が疑問を生じた顔へと一変する。

「ん?愛華はどこだ?」


どうもおはこんにちこんばんわ!石原レノです!

実は一昨日から今日にかけて夏風邪にかかってしまいました(´・ω・`)

エアコンの効いた涼しい部屋でくつろぎすぎた罰だと医者に言われまして、何も言い返すことができない有様でいやお恥ずかしい(´・ω・`)


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