親心
(;ω;)(ノω・、) ウゥ・・・
「パパ、、、、ママ、、、」
「、、、、、」
長い時間母の膝の上で泣きやむ様子もない少女を瀧は何も言うことが出来ずただただその場を見つめていた。何もかも失い、泣き崩れる少女に少年は何もかけることが出来ず内心歯がゆい感情に駆られていた。
「瀧、、、あなたも寝たら?もう遅いのだし」
母親の提案に少年は動じずただただ眠りこける少女を心配そうに見つめていた。母親も瀧の心情を悟ったようでそれ以上は何も言わなかった。
「愛華ちゃんのお母さんとお父さんは大丈夫なの?」
瀧がそう問うと、歌音は困ったような表情を浮かべていた。しかしこの時この子まで心配させてはいけないという親心が歌音の頭を過ぎる。
「、、、大丈夫よ。きっと」
ちゃんとした証拠もない事を言ってしまったことを後に後悔するハメになる、、、そんなことも知らずに。
「そっか、、、」
安心したように笑みを浮かべる瀧だった。
朝、瀧が目を開けると愛華を抱えたまま寝ている母親と自分以外は誰もいなかった。父親は居ないのかとあたりを見回すと丁度病室にうつむかない顔をして入室してきた。
それと同時に歌音が目を覚ます。愛華が寝ていることを確認し
「、、、どうだった?」
歌音の問いかけに信也は尚も俯いたままだった。その表情を見て歌音の表情が曇る。この現状を見ていた瀧は少なくともいい気持ちはしなかった。それは両親とも同じようで、病室の空気が一段と暗いものになる。
「、、、今日また検査らしいんだ。そこでもうどうするかご親族の方達と話し合って決めるらしい」
「でもまだダメなんて決まったわけじゃないんでしょ?なら——」
「それは僕達が決めることではない。もう先生のところにご親族がいらっしゃってる。、、、もう僕達の出る幕じゃないんだ」
それは唐突に突きつけられた『現実』という名の歯がゆいもの。ここから先は自分は何も出来ない。そんなことを考えると無力な自分が恐ろしく憎い。一体この先この子はどうなるのだろうか、、、。きっと親族がこの子を引き取るのだろう。そうすれば自分は何もしなくていい。そんなことを考えてしまう自分が嫌いそうになる感覚に見舞われる。
そして密かに決意したのだった、、、。
——この子は1人にはさせない——
「ねぇ母さん」
「ん?どうかしたの?」
そんなことを考えていると唐突に瀧から呼ばれ動揺しながらも返事をする。瀧は何やら俯いたままではあるものの何かを言いたそうにしていた。
「、、、愛華ちゃんは一人ぼっちになんかならないよね?」
「え、、、」
歌音はこの時ほど自分の息子が心の清い子だと思った事は無かった。大人と同じ感情を持ち、それでも子供らしさの清らかな感情を持ち、そして今一人の少女の感情でさえ把握しようとしている。
「、、、、、そうだね」
この時の歌音は悲しげな笑みを浮かべていた。
——私は、こんな純粋な子でさえも騙してしまう。悪いお母さんだ——
皆さんどうもおはこんにちこんばんわ。石原レノです。
最近熱くて熱くてたまらないですよね。そんな中私はいつか言っていたとおり食っちゃね三昧でございまして、、、。とても夏休みを満喫しておりません!
と、言うことでプールに行ってきます笑
皆さんもこの夏を十二分に満喫してみてはどうでしょうか?