表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/167

どうやら経験者だったようです

もう10月とか早すぎますね…。

早すぎるといえば、何気にもうすぐ100話なのですね∑(OωO; )はやっ笑

いつもお読みいただき感謝です♪

「まぁそんな事があってな、その縁で、時々お忍びのときに買いに来てくれてたんだよ。最近は顔見ないから、さすがにお忍びはもうしてないのかもなぁ」


「いやぁ、それはないですね…。っていうか姫様…」


そう呟くアッシュに突っ込みながら、フローラと別れるときに彼女が言っていた言葉を思い出す。


“知らない人にお菓子をあげると言われても、ついて行ったらダメだからね!”


(………)



「経験者だったんかいっ!!」


「ん?何がだ」


「…いえ、こちらの話ですのでお気になさらず。それよりもアッシュさんとフローラ姫様との意外な接点に驚きました。うーん、これなら私も一応自己紹介をしておくべきかもしれませんね」


「なんだ?メイド以外に何か接点があんのか?」


(アッシュが彼自身とフローラ姫との接点を、話の流れとはいえ語った時点で、私がフローラとの接点を隠す理由が無くなった。

まぁ元々素性をバラしてはいけないという命は受けてないしね。一応お忍びだし、誰彼かまわず言うのはちょっとだけれど、アッシュならば問題無いだろう)


「あーー、実はですねぇ。私、フローラ姫様の専属メイドだったりしまして…」


「は?!専属メイドって、あの?!」


結衣の告白に驚いたアッシュは、あんぐりと口を開けている。


「まぁでも階級は一般市民ですので、特に態度とか変える必要はないですよ?ついでに言えば今日ここに買い物に来たのも、姫様の命です」


「そ、そうだったのか。いや驚いたぜ…なら、とびきり上等なイーチゴを用意しなくちゃな!」


そう言ったアッシュは店の奥に一度消え、戻って来たときには、両手にイーチゴの乗った籠を2つ乗せていた。


「ほらよ、これがイーチゴの中のイーチゴ。いわばイーチゴの王様だな。ちょいと値は張るが、金はあるんだろ?」


「あ、はい。合わせて銅貨40枚分(4000ルピー)はありますね」


きちんと言えば袋の中には、銀貨3枚に銅貨10枚が入っている。


「なら平気だな。最高級イーチゴ2籠、合計3200ルピーだが…特別だ、3000ルピーにまけとくぜ」


「ありがとうございます!」


(これで無事にイーチゴ2籠を買う任務は遂行した。あとはこれをお城まで届ければ、ミッションコンプリート!)


「じゃあ私はこれで失礼しますねアッシュさん。お話、ありがとうございました」


「あぁ、フローラ様によろしくな」




こうしてフルーティーを後にした結衣は、急ぎ足で城への道を辿るのだった。













ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


アッシュと別れ、果物屋フルーティーからの帰り道。


「やば、道一本間違えた…行き止まりだし、引き返さなきゃ」


あと一本か二本先の道を曲がらなければいけないところを、どうやらそれよりも手前で曲がってしまったようだ。しかも似たような風景なものだから、行き止まりになって、ようやくそのことに気が付いた。


「あーあ、時間ロスしたな。早く戻らないと」


この道は行き止まりだからか人とすれ違うこともなく、やけに静けさが目立っている。だがそんな中で、回れ右して戻り始めた彼女の耳が、進行方向から複数人の足音を捉えた。


静けさで異常に目立つからだろうか、こんなにもこの足音に緊張感を覚えるのは…。足音からして、3人以上はいると分かる。


「行き止まりで人通りの少ない道に、複数人の足音。うわちょっと待って、これ展開読めてきた…」


今回ばかりは、ファンタジー小説を読んでいたことを少し恨んだ。なぜならこの後の展開が、ばっちり読めてしまうからだ。そう、恐らくこの足音をさせている人達の正体は…


「まずいまずい…これ絶対不良に遭遇パターンだ!」



複数人の足音から、この後の展開を読めてしまった結衣。その読み通り、不良は来てしまうのでしょうか…頑張れ結衣笑

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ