足りない知識は…
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「て、手伝いって具体的に何すればいいの?」
(この国の料理方法とか知らないし、私が出来る手伝いなんて、あるかなぁ。
というか正直誰かの手伝いしている場合でも無いんですけど…)
「作るのは私一人でやるから大丈夫よ。でもね、肝心の材料が揃っていないと思うのよ…」
そこで、とフローラが結衣の方に身を乗り出して、
「昼食後ユイには、城下町へのお使いをお願いしたいの!」
「え゛…」
何でもフローラが欲しがっているのは、城下町にある果物屋“フルーティー”で売られているイーチゴで、そこのイーチゴが、クラインの一番のお気に入りらしい。
(まずいなぁ、私はこの世界の人間ではないのだから、この世界での常識をもちろん私は知らない。
そう、例えばお金の事とか大問題!!
まずお金の単位。
円ですか、ドルですか、それとも聞いたことのない単位ですか?!
そして硬貨や紙幣の価値について。
よく異世界のお金にある、銅と銀と金の硬貨ですか、それともお金は紙幣ですか?!
…まぁこういった問題が私の前に立ちふさがっている訳だ。
この国の姫でさえ知っているお金の価値を、一般peopleの私が知らないのは絶対おかしい。
ど、どうしよう…。
でもいくら悩んだところで、私が返す言葉はすでに決められている。フローラの頼みだ、私が断れるはずもないじゃないか)
駄目かしら、と首を傾げるフローラに、結衣は笑顔で返事を返す。
「うん、分かったよフローラ。フルーティーの場所知らないから、後で教えてね!」
心の中では、“え、どーすんのこれ。引き受けちゃったよ、マジやばくないかこの状況?!”などと焦りを覚えながら…。
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こうしてフローラとの話を終えた結衣は、今城内を当てもなく歩きながら、お使いの問題点を解決する策を練っていた。
「お金に関しては確実に何とかしないとな。うーん、アルベルト兄弟に聞くのは論外…だよねぇ」
特にシリウスは色々と嫌な所に気がつくので、結衣の中では要注意人物認定されている。
「やっぱり自分で何とか情報を集めるしかないのかなぁーーーん?今私、何て言った?!」
(情報を集める、そう言いましたよね、私)
「そうだよ!その手があったじゃん!!」
自らの言葉がヒントとなって、結衣が思いついた解決策。それは…
「分からないなら調べればいい。調べるといえばやっぱ…王室図書館でしょ!!」
王妃クラウディアと話をしたあの場所、王室図書館で、必要な知識を調べることだった。
「そうと決まれば即行動!レッツゴー王室図書館へ!!」
「お使い?内容的に、番外編っぽいな。うん、読まなくてもいっか!」…と思ったそこの読者様っ!!これもれっきとした本編でございます。
(というか結構大切だったりします笑)
ですのでどうか飛ばさずお読み頂ければ嬉しいです♪