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大切な情報

新たにブックマーク登録して下さった方々、評価して下さった方、そして感想を書いて下さった方ありがとうございます!

ものすっごく嬉しいです!!この喜びを糧に頑張っていきますので、これからも宜しくお願い致します♪

 ー城内廊下、姫の部屋へと移動中ー


 さてさて、歩きながら色々と整理してみよう。

 この朝知った情報はどれも新しく、かつ重要なものばかりだ。

 きちんと整理しとかないと、忘れることがあってはいけない。


 まず、重要度No.1に輝いたのは、やっぱり“魔女”に関する情報。彼女達は封印されて眠っているらしいけれど、ここで疑問が一つ。


「強大で圧倒的な力を持つ魔女2人を、ただの人間が一体どうやって封印したの?というかその封印の技術はどこから来ました?!」


 魔女も人間だった(もしくは今も生きているので、である)というが、彼女達にとってなんの力も持たない人間を倒すなんて、赤子の手を捻るように簡単なことだと思う。

 事実、迫り来る敵の脅威をことごとく排除していたのは彼女達だったというし。

 第一、何百年も魔女を眠らせる力のあるその封印とやら。どう考えても魔術の一種だよね?どうやって封印したんだろう。


 ……いや、これがゲームの中の世界とかなら、大抵その役目を担うのは教会とかなんだけど。

 そんな重要な役に付いてたら普通、話に出てくるはずだよね?

 でも別に特に教会が話に出て来たわけでもないから却下。


 で、二つ目の疑問。


「私の気のせいじゃないなら、封印弱まってる気がするんだけど……。それか、もしくは解けてるか」


 え、なぜそう思うのか理由を話せ?


 だってどう考えても、あの闇の世界で聞こえる謎の“声”って、西か東の魔女だよね?!

 あの魔女にしか読めないという魔術書にあった“正夢”という名の魔術。内容がほぼあの“声”が教えてくれたことと一致しているのがその証拠。


「自分の能力だと思ってたのはまさかの魔女にかけられた魔術で、“正夢”とかいうものだったなんて……」


 ふっざけんな!と叫びたい。

 じゃあ結局私は異世界に、何の能力も持たずに来たのと同じじゃないか!?


 ……私をこの世界に送り込んだやつ、良い子だから今すぐに出ておいで?一発殴ってあげるから!


「まぁ、その送り込んだやつ=魔女の可能性は高いけどね……」


 で、ここで次の重要度高い情報の整理。


「夜中にみた、クラインの死に関する夢について」


 あのときは気が動転していて現状把握で終わってたけど、冷静になった今こそ、あの夢を思い返して打開策を練らなければいけないだろう。


 事が起こるのが夜と分かっているから重要度は後回しにされたとはいえ、まだ何の手掛かりも掴めてない。


「確かクラインが苦しみだしたのは鐘の音の直後、だったよね。それにあの苦しみ方は……毒?」


 何の前触れもなく苦しみだしたことから考えると、毒による可能性が一番高い。


「毒を入れることが出来る機会なんて、やっぱり食事のときしかないよね……げ、まさか朝食に混入してたとかだったらもう手遅れなんですけど……」


 毒だとしたら、どう対策を練るのが一番良いだろうか。そもそもこの世界の医者達が毒に対してどのように対処してるのか知らないから、対策のしようがない。


「あとで誰かに聞いてみなくちゃ。鐘の音についても一緒に」


 今のところあの夢から分かっていること。


 1.実行は夜。それもクラインが寝る頃

 2.複数回鳴る鐘の音。(だいたいの実行時間を知るのに超重要)

 3.クラインの死因、毒の可能性高し。(専門家に対策を聞く必要あり)


 ……これくらいだろうか?


 どちらにせよ、とりあえず今はここまでらしい。

 私が歩いている廊下の先で、フローラが嬉しげに手を振っているのが見える。

 どうやら部屋の外に出て、お出迎えのご様子だ。


 よし、礼儀を忘れずに挨拶しなければ。

 ここは城内、公の場。

 誰が見てるか分からないもん、礼儀はきちんとしなくちゃね!

 ……クラインにはどうしてもタメで話してしまいがちなんだけど。


「フローラ様、お待たせしてすみません。お呼びですか?」


「あ、ユイ!ごめんなさい、何か用事の最中だったかしら」


「いえいえ、ちょうど終わった所ですから平気ですよ!」


「私、ユイともっと話してみたくて。だって謁見のときの様子からして、他の皆とはかなり打ち解けてるわよね?なのに助けられた本人が、一番助けてくれた人のことを知らないのはちょっとな、って思ったの」


 だから部屋で話しましょう、と誘うフローラの姿に、私は心から嬉しく思った。


 だってこのループした世界では過去二回の経験を元に、フローラとは全然関わりを持たなかったから。

 ……クラインとは偶然知り合えたけど。


 フローラとも、以前のように、本音を話してもらえるような仲になれればと、心の片隅でずっと思っていたのだ。


「はい、私も同じ気持ちですフローラ様。喜んで!」


 この後ガールズトークは、ある人物の話題で想像以上に盛り上がる。



「……それでね、クラインは私に“俺のが年上だからお前に俺が敬語なのは変だ”とか言うのよ?もう私、ビックリしちゃって!」


「プッ!あはは、さすがはクライン、小さい頃から変わった性格だったんですねぇ。そこの二人の出会いの所、もっと詳しくお願いします!!」


(詳しくは番外編にてお読み下さい)


「それとね。公の場以外では、普通に話して欲しいわ。フローラ、で構わないから」


「んー、まぁフローラがそれを望むなら、そうするね」


「ありがとう、ユイ!」



な、な、な!何と!

総合100ポイント達成です!!皆さんありがとうございます!この前50ポイント達成したばかりなのに、嬉しい悲鳴をあげております!

(番外編、またやろうかな笑)

これからもどうぞ、宜しくお願いします♪(今日は感謝しまくりです!)

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