表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
148/167

第5章 プロローグ

新たにブックマーク登録して下さった方々、ありがとうございます(//∇//)


そしてプロット整理のお時間を頂き、ありがとうございます。

お待たせしました!第5章、スタートです♪

「ごちそうさまでした。あー、今日も朝から美味しいものを沢山食べれて幸せだよ~」


今朝の朝食のメニューは、おかわり自由のふわふわパンに、イチジクのような味の美味しいジャム。

そして、甘く味付けられたふわふわのオムレツであった。


それらを美味しそうに完食し、呟いた結衣にシリウスも微笑む。


「そうだね。初めて会ったときよりも、ユイさんは健康そうな身体になったようにみえるよ」


「えへへ、そうですか?シリウスさん」


「あぁ、そうだな。太ったな」


クラインの一言で、ほのぼのとしていた空気に亀裂が走る。


「……ちょっとクラインさん、外でお話しましょうか?」


静かに食事のの扉を指差して笑う結衣を見て、フローラが慌て始める。


「ぼ、暴力はダメよユイ!クラインもそんな事を言っては、ユイが傷付くわ!」


「……否定はしてくれないのねフローラ」


溜め息混じりに言いつつ結衣は、自分の脇腹をこっそりつまむ。


(うっ。以前に比べて、確かに少し肉付きが良い……)


やはり以前危惧した通り、体重は増加しているようだった。

しかし元々が細身で軽いため、周りからすれば良い傾向に思えるのだが。


「まぁまぁ。まだ若いのだから、沢山食べて沢山大きくなればよいではないか」


「それはそうなんですけども!」


ふてくされている結衣を見て、カイトも国王の言葉に続く。


「あぁ、向こうではやっぱり満足には食べられなかったんだな……ごめんな、不甲斐ない父のせいで……!!」


そう言って悔しげな表情をしてみせる父の態度に、結衣は怯むしかない。


「な、なんか卑怯だーーっ!」


「ハッハッハ、元気が一番だぞユイよ。それはそうとクライン、シリウス、わしに用事があるのであったな」


「はい、リーズベルトの一件で主にご報告が」


聞き慣れた“リーズベルト”という国名に、結衣の耳はピクリとした。

そして自分の横に座るクラインに、こっそりと耳打ちする。


「シュバイン、また何かやらかしたの?」


「ん?いや、まぁシュバイン絡みだが、もう解決済みだよーーーって、お前どうしてあいつの名前を覚えてるんだ?!」


突然大声を出したクラインに、周りにいた皆が驚く。

だがそれ以上に結衣は、彼の言葉の意味が分からなかった。


「え……ちょ、ちょっと待って!覚えているも何も、フローラをあんなヒドい目に遭わせた首謀者なんだよ?!忘れるわけないじゃない!」


「いや、そうなんだがそうじゃねぇんだよ……ったく、一体何がどうなってんだ」


クラインの曖昧な返答に、どうやら自分の知らない間に何かがあったようだと結衣は察した。


(それにしても、何か引っかかるんだよね。クラインのさっきの言葉)


なぜ彼の名前を覚えているのかと、クラインは確かにそう言っていた。

それではまるで、他の皆は覚えていないのが当然とでもいうようではないか。


そこまで考えて結衣の頭に、ある一つの可能性が思い浮かぶ。


(まさか……いや、そんな。でもーーー!)


「シュバイン・リーズベルト……この名前に聞き覚えがあり、彼が何を行おうとしたのか、言える方は手を挙げて下さいませんか?」


自身の出した答えを確信に変えるため、結衣はこの部屋にいる国王、王妃、フローラ、シリウス、そしてカイトを見回し尋ねる。

するとその中の1人が、恐る恐る挙手をした。


しかしいくら待てども、それに続く者は現れない。


「カイト殿も覚えているのかよ!」


「……なるほどね。やっぱりそうだったんだ」


結衣の納得した顔に、王妃はうふふと微笑んでいる。

まるで、“ようやく気が付いたのね”とでも言いたげだ。

ハァ、と一つ溜め息をついて結衣は、うろたえているクラインを見た。


「クライン、シュバインに……魔女の嘲笑を使われたんだね」



結衣と快斗は覚えている様子。

さて、第5章は一体何が起きるのやら(゜▽゜*)ハラハラ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ