表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/167

作戦会議(?)

新たにブックマーク登録して下さった方々、ありがとうございます!(//∇//)

レオナに闘技場で告白を受けてからのシリウスの行動は迅速だった。

翌日には双方の両親への挨拶を済ませ結婚の許可を頂くや否や、2人の結婚に関する情報を公開。

その発表の内容は瞬く間に城下町中に広まって、町中の人々を驚かせたのであった。


「ま、まさかあのシリウス様が結婚なさる日が来るとはーーー」


「その上お相手の方はあのハーヴェイ家のご令嬢だと言うじゃないか!」


「俺、密かに狙ってたのに……」


「馬鹿やろう、それは俺も同じだっての!彼女は公爵家唯一の女性で独身だったんだ。狙ってた奴なんてゴロゴロいるだろうよ」


喜び祝う者達がいる一方で、一部の者の間では同じような会話が繰り広げられている。

それもそのはず。彼らの言うとおりレオナは、国内に二家しか存在しない公爵家のご令嬢であり、なおかつ独身であった。

ゆえに彼女と結婚する事ができた男性は、ハーヴェイ家の主となることも可能であるのだ。


しかし結果その夫となったのは、もう一つの公爵家であるシリウス・アルベルト。

彼はアルベルト家長男であるため、ハーヴェイ家の主となることは無い。


「あーっ、なにも公爵家同士で結婚しなくてもいいじゃねぇーか!!」


出世や逆玉の輿狙いをしていた者達にとっては、最悪の組み合わせとなったのであった。


しかし国民の大半は、彼らの結婚を心から祝福したのは言うまでもないだろう。


そして結婚式が翌日に迫った日の午後。

シリウスはその準備だけでなく、もう一つの仕事を同時に進めていた。


「……あー、お久しぶりですシリウス様。この度はご結婚おめでとうございます」


「ありがとうーーーカイト。呼び出すのが遅れてすまない、その後進展はあっただろうか?」


デヴィールの使いの最中再び呼び出されたカイトは、城内にあるシリウスの部屋へと足を運んだ。


「いえ、俺もちょうど伺いたいことが出来たので、良いタイミングだったかと」


「そうか、ではその内容からまず聞こう」


シリウスに促され頷きながら、カイトはデヴィールの転売行為について報告をする。


「ーーーなるほどね、君が毎日同じ店に使いに行っていることは知っていたけれど、そういう事だったのか」


「転売行為はこの国では裁かれるのでしょうか?」


「あぁ、それに関しては問題ない。彼の行いは十分に法に触れている行為だからね。しかし、やはりその証拠が無くては意味がないな」


そこまで言うとシリウスは何かを考えているのか、しばらく無言の時が続いた。


「そうだな。貴族に渡しているということは、必ずその名前のリストがあるはずだ。誰にどのくらい売ったのか記載しておけば、再び売りに行く頃合いが分かりやすいからね」


「なるほど、それがあれば証拠となるーーーか。ですがそれを探すのはかなり困難なのでは?」


あの妙に慎重なデヴィール子爵が、証拠となるものをそう簡単に見つかる場所には置いていないに違いないと、カイトは思う。


「あぁ、普通に考えて厳しいだろう。そこで利用するのが、明日の結婚式だよ」


シリウスの作戦とは一体ーーー?

そして、カイトは無事に探し出すことはできるのか!!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ