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「再会」

「あ、タイトル回収話かな?!早いね!」と思われたそこの読者様!

ふっふっふ~、まだ第4章は続きますぞ!(ΦωΦ)

聞き覚えのある声に、もしやと思い訊ねた結衣だったが、どうやら彼女も気付いたらしい。

まさかの場所での再会に、お互い驚きを隠せない。


「……えーっと、状況がまだよく飲み込めていないけど、とりあえず扉を閉めてこちらに来てくれると助かるよーーーレオナ」


驚き見つめ合っている2人の間で、戸惑いつつもシリウスは言った。

その言葉で我に返ったのか、謎の女剣士ーーーいやレオナは、頷き扉を閉める。


まずは一旦落ち着こうと、3人がソファーに腰掛けたところでシリウスが再び口を開いた。


「改めて、君は僕のいとこのレオナ・ハーヴェイで間違いないかい?」


「えぇ。お久しぶりです、シリウスさん。それから……」


「フローラの専属メイドをしている、渡 結衣です。先日は助けて頂きありがとうございました」


レオナから視線が向けられたところで、結衣は挨拶代わりに自己紹介をする。


「え、フローラ様の専属メイドだったの?!メイドさん……いいえ、ユイも改めて久しぶりね。シリウスさんはお変わりなく」


「そう言うレオナは、5年前に比べてとても大人びたねーーーすごく、綺麗だ」


シリウスの素直な発言に、レオナは頬を赤く染めた。

始めは先日会った彼女の雰囲気と、今の大人しめな雰囲気とのギャップに違和感を覚えていた結衣であったが、その様子を横で見て、“あー、なるほど”と納得する。


(これは……両想いですね!素晴らしい!!)


だが一方レオナはハッとしたように結衣を見て、慌てたような表情になった。


「だ、ダメよシリウスさん。お見合い相手の前でそんな事を言っては!」


その言葉を聞いて、“あぁそういえば”と結衣は今の自分とシリウスの関係設定を思い返した。

この見合いの真の目的を知らないレオナにとって、まだ目の前にいる結衣は、シリウスの見合い相手なのである。


「あ、えっとその事なんですけど。今回のお見合いは言わば建て前なんです」


「え、建て前?どういう意味かしら」


「えっとですね、実はシリウスさんがーーー」


途端、シリウスが“あっ!”と声を上げる。


「えーっと、そういえばレオナ!どうしてここに?」


結衣が理由を言いかけたところで、今度はシリウスが慌てたように結衣の言葉を遮ったのだ。


(あ、そっか……これ理由言っちゃったら完全に告白だよね、危ない危ない!)


レオナとしたという約束の時に告白めいた事を言っていたような気もしないでもないが……シリウスとしてはそれはそれ、これはこれなのだろう。


「そ、それはシリウスさんがお見合いをするって聞いて、どうしても気になってしまったから……」


「それで修行の場から帰って来たのかい?」


「あ、それは違うわ!お見合いの事は、こっちに帰って来るまで知らなかったもの!」


少し困ったような顔になったシリウスを見て、レオナは即座に否定する。


「じゃあもしかしてレオナ、修行がーーー?」


「えぇ、先日終わったわ。だからシリウスさん、今度こそ私とーーー決闘、しましょう」


「ーーー分かったよ。でも久しぶりに会えたんだ、今は再会を喜ぶだけにしてくれないかな。クラインもきっと君に会いたいに違いないよ。決闘は、また後日必ず行おう」


「分かりました。元々私もシリウスさん達と顔を合わせるのは、もう少し後のつもりでしたしね」


決闘の件もまとまり、どうやら話も上手くそらせたようだ。心なしかシリウスもホッとした表情をしている。


「さてと。僕は騎士団に報告する事が出来たから、一旦これで失礼するよ」


(あーっ、これ以上追及されない内に逃げたなシリウスさん!)


「ほら、先程ユイさんが言っていた事だよ。あの日魔物4体を倒したのがレオナだというなら、僕らが謎の人物の警戒をする必要は無くなったからね」


結衣のジト目に気付いたシリウスは、言い訳するように言った。


「まぁ今ならやったのが私だって事がバレても問題無いわね。えぇ、あの魔物を倒したのは私よ」


「どうしてユイさんに隠していたんだい?」


「それは……私が帰って来ている事を、シリウスさん達にバレたくなかったから。何故かは、そのうち分かると思うわ」


レオナはまだ何か隠している様に見えたが、シリウスがそれ以上追及する事はなかった。

……おそらく自分も追及されては困ることを、今持っているからなのであろうが。


こうして、最後は予想外の再会まであったシリウスと結衣のお見合いは、少々甘い雰囲気の中、終わりを告げたのであった。


今日から5月ですね(*´ω`*)

ゴールデンウイーク、どこかにお出かけされる方はお気をつけて!

え、私?私は残念ながら遊べません_| ̄|○

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