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果物ゲット♪

新たにブックマーク登録して下さった方、ありがとうございます!とても嬉しいです♪

「さてと、まずはこの大通りをまっすぐ行けばいいんだよね」


城門を無事通過した結衣は、城下町の入り口でアイヴァントに貰った地図を取り出し確認する。

ちなみに城門の衛兵は前回と同じ人であったため、結衣の顔と名前はバッチリ覚えられていた。

結衣と目を合わせた途端、彼にビクッとされて少し落ち込んだのは秘密だ。

ついでにフローラから貰ったお小遣いの額も確認する。


(えっと銀貨が、1、2、3…ハ?じゅ、10枚あるんですけど!! )


銀貨は日本円に直すと一枚およそ千円。それが10枚袋の中にあるのだから合計金額一万円で、なんと金貨一枚分の金額だった。

おそらく金貨一枚を入れるのではなく銀貨10枚に分けたのは、買い物のしやすさを考慮してのことだろう。だが予想外の金額の多さに、結衣は驚きを隠せない。


「二、三千円くらいかと思ってたのに…さすがは国王、金銭感覚鈍ってないか?!これお小遣いの金額チガウヨ!!」


(…うん、まぁもう受け取ってしまったのだから仕方ない。このお金で買えるだけのフルーツを買ってしまおう!!)


そうポジティブに捉えることにして、結衣は城下町へと入って行った。

城から町へと下る場合、最初の城付近の土地にはまず、貴族達の屋敷が並ぶ。そしてしばらく豪華な家々を眺めながら歩いて行けば、町の中心部へと辿り着き、露店や様々な日用品店、食べ物屋が所狭しと出迎えるのだ。


「安いよ安いよーっ!今日はもぎたて新鮮、とっても美味しいフルーツがオススメだよーっ!!」


(お、早速フルーツ売ってるお店発見!)


「すみませーん、新鮮フルーツをたくさん買いたいんですけど、何がありますか?」


クレープ完成に向けて、結衣は早速行動を開始した。


「おっ、いらっしゃい。うちにはリンゴからイーチゴ、バナーナ…色んな種類の果物が揃ってるぜ?どれが欲しいんだ、嬢ちゃんは」


「全部で」


「…は?いや、どの種類が欲しいのかって話ーー」


「全種類、どれも5個ずつ下さい」


「それだと合計3銀貨と2銅貨になるが、その…金、大丈夫か?」


結衣のお小遣いは10銀貨あるのだから、3銀貨と2銅貨でも払うことは出来る。だが店主が不安そうな顔をしているのには理由があった。


それは、今現在結衣が着ている服にある。

実は今結衣は、専属メイド服もメイド服すらも着ていなかった。なぜなら今回はフローラ姫から頼まれた任務でも無ければ、国王に言われたとはいえ服屋を訪れる理由は、ごくごく私的なものだからだ。

仕事と関係ないプライベートで、仕事着であるメイド服を着用するのは気が引けた結衣であった。

では何を着ているのか。それは、最初にこの世界へとやって来たときに着ていた、あの服装である。


(あぁーー、この見慣れないTシャツとジーンズの組み合わせじゃ、怪しまれるのも無理ないか。実際、城内でも何人かの衛兵に声掛けられたし…まぁ、一応専属メイドの証である腕時計はしてるけどね)


「お金ならあるので大丈夫です。はい、4銀貨でお願いします」


あっさりと袋の中から銀貨を4枚取り出した結衣に、店主はしばらくぽかんとしていた。

が、我に返って結衣に商品の果物を渡す。


「…あ、ありがとうございました!またぜひどうぞーっ!!」


(よっし、これで必要な物は揃った!クリーム巻きおじさんのところへlet's go!)


12月、1月はほぼ書きためたストック消費となっているのですが、だんだん残りわずかとなってきて焦りを覚え始めた作者です(*'▽'*)

でも楽しく読んで下さっている方々のため、週1更新は変えないぜ!!(≧∇≦)b

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