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閑話 孤独な神が思ったこと

レイア視点です。

レイアの心の闇に触れますので、苦手な方はスルーして下さい。



 私達は明日の旅に向けて眠る事にした。


 それにしても色々な事があった。


 言葉にすると簡単だが、実際はそんな簡単な事なんて一つもなかった。





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~



 寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて寂しくて…


 私はとうとう世界の掟を"また"破り、神の力を使って異世界から人を呼び寄せた。


 そこで呼び寄せられたのは、平凡な人だった。


 特徴という特徴はなく、ただアニメが好きな普通の人だった。

 ゲームはとても弱くて、負けず嫌い、そしてチートに憧れるどこにでもいる普通の人。


 そしてとっても…


 優しい人だった。


 勝手に連れて来られたにも関わらず、怒らずに遊んでくれた。

 神である私の事を怖がらず、普通に接してくれた…


 そして、こんな私の事を友達だと言ってくれた。


 嬉しかった。すごくすごくすごく嬉しかった。


 今まで生きてきて良かったと思った。


 私のあの地獄のような孤独な時間は、きっと彼に会うためだったとさえ思った。


 そんな彼に救われた私は、神の力を宿した宝石を渡した


 人に神の力を与える。

 いけない事だとはわかっていたけど、そんなものどうでもいいと思った。

 彼ともう一度あえるなら、彼が喜んでくれるなら。


 そして、彼はもとの世界に帰っていった。




 彼を待っている時間は今までの孤独な時間と同じか、それ以上に長く感じられた。


 早く彼に会いたい。


 会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい会いたい


 そんな事を思っていた時、不意に記憶が途切れる。



 気がついたら血を流していた。

 身体に力が入らない。

 神の力も感じられない。


 私は死ぬのだろうか?


 死ぬのは怖くない。

 今まで何度死のうと思ったか。

 今更死ぬのになんの躊躇いもない。


 怖いのは彼に会えなくなる事だ。

 それはすごく怖い。

 恐ろしくて恐ろしくて仕方がない。


 ああ、せめてもう一度彼に会いたい。


 そして私は気を失った。




 あれからどれくらい時間がたったろうか?

 誰かが私を呼んでる声がする。


 そうして目を開けると彼がいた。


 嬉しかった。

 最後にもう一度彼に会えたから。

 後悔はない。

 あなたに看取られて死ぬのなら、これほど嬉しい事はない。


 彼が私を助けると言った。

 どうやらまだ諦めていないらしい。

 彼らしい…やっぱりとっても優しい人。


 でも、それはできない。

 それをしたら彼に迷惑がかかる。

 それだけは堪えられない。

 たとえ死ぬとしても、彼にもう会えないとしても…それだけは…


 私は今、とっても幸せだ

 だからそんな顔をしないで。


 私のただ一人の友達

 そして私の…



 "大切な人"






 

 暖かい光に包まれる。

 気がついたら怪我が治っていた。


 どうやら助かったようだ。

 そこで気が付く。


 もしかしたら彼はあの石を使ったのではないか?

 それ以外にあの怪我を治す事はかなわないだろう…


 このままでは私のせいで彼が帰れなくなる。


 どうにかして彼をもとの世界に帰す方法を考えなくてはいけない。


 方法はひとつだけあった。

 確実性に欠ける方法だ。

しかしこれしか方法はない。


 この方法に、私の命を賭ける。


 いや、その他すべてを犠牲にしてでも"彼の望み"を叶えてみせる。


 だから心配しないで?


 "私の大切な人"




純愛っていいですよね!


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