[選択]
「庇ってるのか?」
ライルは唖然としていた。なぜなら目の前には子供を守るグラズアームがいたからだ。
ライルは汗まみれになり、頭の中に様々なことが浮かび上がった。
(殺すのか?こいつを...)
もう一人のライルが思い浮かんだ。
(殺せ!父さんの仇だぞ!俺らをさんざん苦しめたぞ!)
(いやでもあいつも子供を守ってる、、)
(そんなの関係ぇねえ!殺せ!)
そうしてライルは拳を振り上げた。
「う...うう...」
ライルは手が震えて降ろせない。そしてライルは殺そうとするのをやめた。
「...」
そんな時クレイドがスイッチを押してソードを出した。
「死ねバケモノ」
ドス!クレイドは思いっきりグラズアームの胴体にソードを刺した。グラズアームは血を吹いている。
「@#$!」
「あとはお前がやれ。殺す感覚を覚えたほうがいい。」
「!!」
ライルの体は凄く震えていた。クレイドはソードをしまい、ライルの腕の底部分のスイッチを押した。するとアームの指部分の形が変化した。
「伝わってなかったか?この機能は当たった瞬間衝撃波が出て対象を粉々にするんだ。やってみろ。」
「...せん」
「あ?なんつった?」
「...き...せん」
「大きい声で言えよ...」
「できません!!!!」
ライルはグラズアームを指さしながらものすごい勢いで叫んだ。
「できません...だって子供庇ってるんです。やってきたこと自体はクソみたいなものですけど...」
ライルは今にも泣きそうになっていた。
「それでもそりゃああんまりだ...!あ!ホラ隔離施設とかでやればイケるんじゃないんですか?クレイドパイセンも子供を守ってる物は殺したくな...」
クレイドはライルをぎろりと睨みつけ言った。
「てめぇはバグと仲良しごっこでもしたいのか?」
「え..だから別に」
「次メスバグが出たらそっこうでヤりに行くんだろ。それと同じだよ。なんで殺さない理由が子供をかばってる?頭がおかしいのか?」
クレイドはもう一度ソードを出した。そして
「信念っていうのはなぁ」
思いっきり腕を上げた。次の瞬間
「こういうことを言うんだ。」
腕を振り下ろした。クレイドとライルは血まみれになり後ろからグラズアームの子供が出てきた。グラズアームは真っ二つにされ、内臓などが飛び散った。ライルの体全身がさらに震えた。
「わかるか?」
「クレイド先輩!待って、、、」
次にクレイドは子供を刺し、引いてからもう一度頭に刺して腕を振り下ろした。
その場で子供は倒れこみグラズアームの内臓の中に埋もれた。クレイドはその場を去っり、ライルはそのまま突っ立ていた。
「...助けれたよな俺」
雨が降ってきた。グラズアームたちの死体をBPが後片付けをしている。ライルはそのあと駆け付けたラッチとその様子を遠くから見ていた。ラッチはライルを心配しチラチラ見る。
「なぁラッチ。」
「...なんだ?」
ライルは大粒の雨に濡れながら言った。
「この仕事ってこんなんなのか?」
「...そうだよ。決してバグという存在はこの世には生きてちゃダメなんだ。人を簡単に殺す。僕らは市民の安全を守るんだよ。」
「市民は救われるべきか?本当にか?!」
ライルは叫んだ。
「この街はいかれてる!人もだ!街中で今も殺人・強姦が起きている!そういう奴らを本当に救うのか?!」
ライルは泣きながら言った。しかしラッチはライルを思いっきり叩いた。
「それが、仕事なんだ。僕らの!」
ライルは少しの間唖然とし、また死体処理を見始めた。
「...わかった。」
街中では様々な事が行われる。デモ・宗教・暴力・殺人。そしてバグによる死亡事故。
この街は狂っている。それは世界最大規模のバーチャルシティー、ネオシティーには秩序はないからだ。
それでも彼らは戦い続ける。戦い続けなければいけないのだった。




