[怒りの戦闘]
「あ...あ...」
ライルは立ち尽くしていた。買ったものはその場に落としてしまい、放心状態だ。目の前には父が食われている様子が淡々と続く。
「なん...で?」
次々とライルの口から言葉が出てくる。
「え...俺...殺してなかった...??」
「あ...お...とうさん?」
「夜ご飯...食べる...」
次第に涙があふれ出てきた。ライルはあの時確かに殺していなかった。
グラズアームは死んだふりをしていた。所詮バグだから。そんな考えは捨てなければならない。ライルはウェイドに言われたことを思いだした。
「...アリか。生き物としてみるな。」
グラズアームがライルに気付いた。
「...潰してやるよ。」
「+>@$!」
グラズアームはしゃべった後、思いっきりライルに飛びかかった。部屋は爆発し、ライルは室内から吹き飛ばされた。ライルは吹っ飛ばされながら覚醒装置を持った。
「おらぁ!」
ライルは地面を蹴りこみ、ものすごい勢いで走り出した。グラズアームも高く飛び口から出した腕を伸ばし抵抗する。
「*&~\!」
腕はどんどんライルに近づいていくが、ライルは腕に乗った!
「うぉぉぉぉぉぉぉおぉおおおおお!」
腕を飛びながら別の腕にどんどん移りグラズアームに接近していく。グラズアームは更に腕を伸ばし、腕が伸びるスピードを上げた。
「<)"!#&&」
「おりゃぁ!」
ライルがそのスピードを活用し、もの凄い勢いで飛んだ。
「ふん!」
思いっきり拳をグラズアームの胴体にぶち当てた!グラズアームの胴体がへこみ、何かがつぶれた感触を感じた。そして下に落ち、また口から腕を出した。
「ワンパターンなんだよ!てめぇの動きは!」
ライルは大きく口を開け、口の中に入ってきた腕を噛みちぎる。ブチブチと千切れグラズアームは痛そうに悲鳴を上げた。
「う...うぇえ...うぉおおおお!」
「@!@!@!」
グラズアームの近くに入るとすぐさま蹴りを入れ込み、アッパーカットをお見舞いした!
グラズアームはその場で倒れこみ、しばらく動かなかった。そしてグラズアームをライルは蹴っていく。
「おら!これ2回目だよな。前もやったよなこれ。前にやった事はいつでもできる。前に失った命は戻らない!返せよ...返せよ!」
なんども蹴りを入れ込む。何度も何度も。その時、クレイドから通信が入った。
[...おい!大丈夫か!通信環境が悪いのか通じなかったが、、もうすぐそちらにつく。]
「ああ...今殺している途中だよ。」
[え...戦えたのか?!]
「父を殺された。」
[...今すぐ行く。]
「なぁクレイド先輩よ。あんたの彼女殺された気持ちがわかったよ。わかってたんだけど重みがさらに分かったよ。」
通信を切り、ライルは後ろを振り向いた。そうしたら、グラズアームが奥へ逃げていた。
「あ...待て!」
ちょうどクレイドが入ってきた。
「ライル?!追いかけるぞ!」
グラズアームはどんどん奥へ進んでいく。だんだんグラズアームは足が遅くなっていき、ライルとクレイドはだんだん近づいてくる。グラズアームが横を曲がった。
「あいつ...!」とライルがつぶやいた。
グラズアームが曲がって行った通路は、暗くとても細い道だった。
「...用心しろライル。」
奥へ奥へ進んでいく。だんだん奥へ行くと荒い声が聞こえてくる。
「...待ってろよ」
やっと終わりが見えグラズアームが見えた。
「殺してや...」
ライルの動きがピタリと止まった。
血まみれのグラズアームが、子供をかばっていたからだ。




