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追放された俺がふるだけの剣でキンキンキンキンしてたら、乙女が27人集まってハーレムになって、ねこをさがしてたはずが世界の理になってた件  作者: キンキンタロー


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うたうこえ

金太郎たちは、すなの海をこえていました。

風がつよくて、空がまぶしくて、足がうまっていきました。

でも、まえには、白い都市が見えていました。


「ここが、サラハ」

リュミエール姫が言いました。

「うたの都市。世界に声をささげる場所」


くまさんは、耳をすませました。

「風のなかに、歌がある。聞こえるか?」


金太郎は、パンをかじりました。

「ねこ、うたってるかな」


都市のまんなかに、祭壇がありました。

その上に、ひとりの女の子が立っていました。

白いかみ、金の目、うすい声。

「わたしは、リリ。音の乙女です」


リリは、歌いました。

声は、風にのり、空にとけ、すなにしみこみました。

そのとき、金太郎のつるぎが、かすかにふるえました。


「あなたの剣は、世界の音にふれている」

「ふるだけだよ」

「でも、その“ふるえ”が、理をゆがめる」


エリシアが言いました。

「音は、世界の記憶。あなたの剣は、それをふるわせている」


リリは、金太郎の手をとりました。

「わたし、あなたの声を聞きたい」

「おれ、ねこさがしてるだけ」

「それでも、あなたが、すきです♡」


くまさんは、つぶやきました。

「これで18人。あと9人か…」


風がふきました。

リリの歌は、空にのぼり、すなのなかでとまりました。

そして、ねこが、すこしだけ、ふるえました。


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