事件の流れを自分なりに解説
ここから先は私のハイパー妄想タイムで考えた事件の流れです。間違えているかもしれないのでご注意ください。
まず事件当日の朝は満喜子と緋沙子が会って話すと書いてますが、それは全部満喜子の夢小説だったとします。ただ夏休み中の登校で満喜子は緋沙子と行きあいました。ここでは会話はしないで、緋沙子が一人でどこかに行くのを見ただけでした。
緋沙子はお祝いで多くの人が来て、うるさいと思って海辺の公園に向かいました。そこは家政婦といつも一緒に行っていた場所なのだが、今回はお祝いでそれどこじゃ無いので初めて一人で向かったと思われます。
午前中のうちに満喜子は学校に帰ってきて、ボケーっとしていたら庭で順二が猫にジュースを与えていました。それが白い繭です。
そして学校から帰ってきた順二は毒入りジュースを洗って、また青澤家の勝手口に瓶を返しました。そして家に改めて帰り、「青澤家のお祝いがすごい」と話します。満喜子も行ったが、恐らく祐達とは遊んでいなかった気がします。なぜなら順二の手紙には【誰もいない勝手口】と書かれてあります。だから祐達は中にいたのだろうと思われます。だが満喜子は緋紗子が帰ってきた所は確認しました。
雨に降られて順二と会うが、実際に会っていないでしょう。恐らく順二は二回くらい青澤家へ行ったのを満喜子は見ていたので、辻褄合わせで会った様に書いたのではないのでしょうか。現に満喜子と行き会った時、順二は瓶を持っていなかったのです。
また黄色い雨合羽の人にも多分、会っていないでしょう。会っていたら警察は満喜子に似顔絵とか書かせるはずだが、そう言った事は刑事の話しや兄の話しには書かれていないから。
十一時から十二時になるか、ならないくらいの時間に乾杯をして毒を飲んだのではないか、と思います。そして緋沙子はお祝いに参加していなかったのでは? と思われます。
と言うのも緋沙子の指定席の椅子は定位置にあり、特に倒れたりなどしていなかったとあります。刑事には、それが不自然だと思います。
だとするならば、この椅子は事件の後から置いたものでは無いだろうか? もし緋沙子はお祝いの席にいたのならば、例え具合かわ悪くても乾杯する前にジュースは渡されるはずだから。そのジュースがこぼれた跡もなく、椅子が定位置で置かれていたのならば後から置かれていたのでは? と思います。
乾杯をする時に緋沙子は帰ってきたのか、帰ってきた後、台所でツユクサを一輪挿しに水を入れたりしていたのではないかと思います。
そしてお祝いの乾杯をして毒で全員が苦しむ。
ここで満喜子は現場に到着したら阿鼻叫喚だったとか言っているが、恐らくこれも嘘です。恐らくここで隠蔽工作をしているはずだから。
緋沙子が阿鼻叫喚に驚いて現場に行こうとするが、匂いがひどく家族がひどい状況になっている事へのショックなどで精神的に消耗し、具合が悪くなります。
犯人は緋沙子を恐らく母親の祈りの部屋に閉じ込めます。ここでもまだ苦しむ声が聞こえてくるので、過去の記憶を思い出して更に精神的苦痛になり具合が悪くなります。
そして犯人は急いで黄色い雨合羽が持って来たジュースやビールを回収します。順二が来た時には毒が入ったジュースがあったので黄色い雨合羽が持って来たジュースは、この時点でまだあるはずです。そのジュースはどこに行ったのかと言うと、近所の飲食店に配ったと思います。
第七章 【幽霊の絵】225ページに蕎麦屋へ文具屋の若旦那が入ってビールを頼みます。
そこで【親父が瓶ビールの栓を抜くのをみて違和感を覚えたのは、いつもの栓を抜く爽快な音が聞こえないからだと思った】とあります。
雨が強くなったから、と思っていただろうけどこれは恐らく雨合羽が持って来た瓶ビールです。多分、これにも毒があるのでは? と思い、栓を開けて確認してから爽快な音が聞こえなかったのでしょう。
緋沙子と兄さんが作った詩の紙を置いたのは、緋沙子もしくは犯人のどちらかが置いたのでしょう。
そしてぐったりしている緋沙子を事件現場に椅子を用意して座らせます。
こうして隠ぺい工作を終えて、満喜子たちが到着したのではないか? と思います。