犯人とされる人物
注意! ユージニアのネタバレがあります。未読でこれから読もうとしている方は注意してください!
ネットで検索すると【ユージニア】の犯人が候補として上がってきます。
大量毒殺事件はエンジニアが語っていた【兄さん】が犯人と言う事になってきますが、物語では緋沙子が裏で操っていることが示唆されます。また緋沙子が犯人となる証拠がありそうな古本屋を火事にさせたり、と事件後も裏で動いているような雰囲気を出しています。
しかし第十四章で満喜子が婦警の話しで、思い違いをしていた事が発覚します。
事件が起きた時、緋沙子は青い部屋について話していました。満喜子は観光地にある青い部屋が怖いって思っていたのだろうと考えていました。
しかし病院で付き添っていた婦警は「誰がと一緒にいる青い部屋にある白い百日紅が怖い」と話して、キリスト教の祈りの手の動きをしていたと話していました。
恐らく事件直後の悲鳴などで緋沙子もパニックになり、目が見ている時の恐ろしかった記憶が蘇ったのでは? と話していました。
さて満喜子が書いた【忘れられた祝祭】では緋沙子の家の前には白い百日紅があると書いてありますが、実は無いんです。あるのは赤い百日紅で、緋沙子ななぜか【ひゃくにちこう】と呼んでいました。
子供の頃の緋沙子が「うちには白い百日紅がある」と言っていたのですが、それは青い部屋のユリの紋章の事を言っていたのだと満喜子は気づきます。そしてその部屋は家にある、緋沙子の母親が祈るための部屋だと分かります。
悪女の緋沙子がトラウマになるくらい恐ろしい青い部屋で何を祈らされていたのか? もしかして何かを犠牲にして緋沙子の目を見えるようにしたのではないのか……? と満喜子は考えて物語は終わります。
これによりネットでは母親が仕組んで、兄さんが実行犯になったのでは? と出てきます。
だけど、これは満喜子の話しを全部信じたら、その答えになります。
ただ満喜子は【忘れられた祝祭】の内容は意図的に変えている部分がある事、先ほどの白い百日紅を勘違いしていたりと事実と違う部分も多いです。
そしてインタビューした人たちも【忘れられた祝祭】の大なり小なり影響を与えています。
なので満喜子がついた嘘などを見つけつつ、何があったのか事件の全容を考えようと思います。