表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
銀の姫と巡る世界  作者: ワイルドな浮遊霊


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/5

謎の少女

ホントは、きちんと大学行って、もっと設定に使えそうな教養をつけてから続きを書こうと思ってたんですが、やっぱ処女作だし、書き続ける事の方が大事かな〜と思ったので、書けるだけ書いてみます。

文章も設定もまだまだ未熟な駄作でしょうが、皆さんどうか、読み飽きるまではお付き合いいただけると幸いです。

「レオ兄さん、離れてください。」


差し出された手を、ソフィが遮った。


「おや?かわいい子だね、妹さんかい?」

「そんなところだ。それよりお前は何故、こんなところで不死者(アンデッド)と戦っている。聖都の中にはモンスターはいないはずだ。」

「気持ちはわかるけどさぁ。そんなに殺気立たれてたら怖くて答えられないって。モンスターなんて聖墓に行けばいっぱいいるし、別に僕が人を襲ってた訳でもないでしょ?お話しするならせめて武器から手を離してからにしようよ。」


こいつへの警戒は解けない。不死者(アンデッド)を一瞬で切り伏せていたことからも、相当な実力者に違いない。かといって、このまま硬直状態が続いたとて、状況が好転することはないだろう。初撃で負けることは恐らくない。俺はすぐに剣を抜ける姿勢の状態のまま、柄から手を離した。


「そうそう、せっかくお互い言葉が通じるんだから、平和的にいかなきゃね。」

「それじゃあ、答えてもらおうか。なんでこんな所でモンスターと戦っていたんだ。」

「さっきから言ってるでしょ?モンスターぐらい別に珍しいものじゃないって。」

「ここが街中じゃなければな。」


フランと名乗ったその少女は、頬に指先を当てながら考え込んだ。


「う〜ん、説明は面倒なんだよなぁ。そういうお兄さん達こそ、どうしてこんな入り組んだ場所にはいってきたの?」

「死の、死者の気配がしました。貴女が着ているそのローブからも、とても強い死の気配がします。」


ソフィが、顔を強く顰めながらそう言った。


「死の気配ねぇ。お嬢ちゃん、高位の聖職者(コネクター)か何か?」


聖職者(コネクター)とは、高い魔力への親和性と信仰心によって、生身で魔法が使える人々のことだ。彼等の体には特定の神の紋章が浮かび上がり、その紋章が示す神の力を行使できる。また、一般的に魔具を介して発動した場合より、強力で自由度の高い魔法が使えるとされている。

殆どの聖職者(コネクター)はその名の通り高位の神官、又は王族だ。ソフィの場合は後者にあたる。


「答える必要はない。」

「えぇ〜。お兄さん達だってさ、いつまでもこんな無駄な会話続けたくないでしょ?」

「ああ。だから簡単な説明だけでいいんだ。こちらだって、怪しいだけの初対面の相手を切り捨てたくはない。」

「分かった分かった。お兄さん達冒険者でしょ?聖墓の4階層に来なよ。そこで説明してあげる。大丈夫、逃げたりしないって。それに、お兄さん達なら直ぐ来れるよ。何なら()()()()()か?」

「兄さん」


「(小声)怪しい人ですけど、嘘を言っているようには見えないです。万が一戦闘になっても、ダンジョンの中の方がマシなはずです。神に誓うとも言っていましたし。」


ダンジョンの4階層。旅の途中で聞いた最高到達階層が40階辺りだった事を考えると、辿り着くのが難しいという事はないだろう。それよりも、普通なら本当にそこで待っているかを疑うべき所なのだが。

アイツは、()()()()と言った。この言葉は、この世界ではとても重い言葉だ。誓いとはすなわち、自分の信仰のベットであり、発した後にそれを無下にすれば、魔力はもう二度とその人物に力を貸さない。それはつまり、一生魔具が使えなくなるということだ。

日常生活では、日用品の魔具が使えなくなる程度の不便で済むが、魔具の効果で戦闘を行う人々にとっては自分の全てを懸けると言っても過言ではない。

軽々しくそんな言葉を発する所に若干の怪しさもあるが、言葉の効力自体は疑いようがない。逃げないと言ったからには逃げられない。


「分かった。それでいい。だが、4階層の特殊な場所限定とか、辿りついた途端罠にかけるような真似もなしだからな?」

「心配無用だって。僕はこれでも、人からの信用第一で生きてるからね。嘘や誤魔化しなんて僕には無縁だよ!」


全身をローブで覆った奴が言っても何の説得力もないが。


「じゃあまた、4階層でね。」


そう言い残し、彼女は路地の奥へと消えていった。

彼女の気配が消えると、ソフィはどっと疲れが来た様子で、倒れそうになった。思わず支えようとした俺を手で制し、ソフィはふらつく体を持ち直す。


「うぅ、宿を出て直ぐ変質者に遭遇するなんて、幸先が悪いです。」

「遭遇したと言うより、ソフィが見つけたんだがな。それより体は大丈夫か?」


ソフィは小さい頃から、魔石製品や装飾等で不死者(アンデッド)関連のものに近付くと気分を悪くすることが稀にあった。

不死者(アンデッド)の魔石や素材が町中で使われる事は少ない上、歳を重ねるにつれて殆ど感じなくなっていった為、最近は忘れかけていた。


「大丈夫です。久しぶりにくらっと来てびっくりしましたが、もう何ともありません。」

「ならよかった。にしても今の奴。」

「はい、()()()()()()()、でしたね。」


金髪赫眼言わずとしれた吸血鬼の特長だ。

路地裏で不死者(アンデッド)を狩る吸血鬼。全く意味が分からない。


「都会って凄えなぁ。」

「今考えてもしょうがないのは確かですけど、そこまで思考放棄する必要はないんですよ?」


辺りに残っていた禍々しい気配も薄れ、ソフィの調子も回復したところで、来た道を戻って行く。


「それで、この後はどうしますか?やっぱり先に、謁見の申し出に向かいます?」

「そうしようかなぁ」


考えても分からない事だし、別に急ぎの用事ってわけでもない。4階層まで辿り着くのだってある程度時間は掛かるはずだし、申し込みに寄るだけならそう時間は掛からないだろう。


そう思っていた時期が俺にもあった。

いや実際、時間は全くかからなかった。

なんせ、完全に門前払いされたからだ。


「適当言いやがったな、あのゴリラ。」

「多分、小父さんが間違ってた訳じゃないと思いますよ?後、小父さんの事ゴリラって呼ぶのやめて下さい。」


以前ミネルヴァの騎士団長が任命された時に、共に聖王に謁見したというガルフ小父さんの話では、この太刀を見せれば謁見位は出来る筈だった。

しかし現実は、

「今現在、聖王様は誰ともお会いにならない。」

の一点張りで、城内にすら入れて貰えなかった。

言葉通り、俺達の他にも何件か他国からの使者が謁見を断られていた。

太刀も見せたし、自分達の出自と用件も話したし、ソフィの可憐さについて力説もした。

しかし得られたのは、ミネルヴァについて触れた時の定型的な反応と、照れるソフィからの的確な鳩尾への拳だけだった。可愛かった。(2重の致命傷)

因みに、ゴリラの事をゴリラと呼びだしたのは崩壊する前の騎士団員達らしく、今でも生き残った騎士達は影でゴリラと呼び続けている。偶に現場が見つかって治癒師送りにされても呼び続ける理由は、かつての仲間達を思い出すためでもあるんだろう。キツい訓練があった日に限って出現率が爆増する言葉だったとしてもだ。俺はソフィの国を守った英霊達の意思を継ぐために、この呼び方を強い意志と恨みを持って決してやめないと誓う!


「まあダメだったもんはしょうがない。ギルドに向かおう。」

「あの人についても、何か聞けるといいですね。」


そうして俺たちは、『聖墓』に入る申請をしに、ギルドへ向かった。

というか、前回投稿から間空きすぎてて、以前4話まで見てた方は誰もいないんじゃなかろうか。

初めましての方は(恐らくほぼ全員)初めまして。

PS:多分3月下旬頃に、推敲頼んでる友人の脳を某おとぎ話で焼き切り終わってから投稿再開になると思います。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ