Edge of Dystopia ―裂けゆく境界線―

西暦2158年――世界各地で「次元の狭間」と呼ばれる未知の現象が突如発生した。
その奥から現れるのは、人類史上見たこともない装備と力を持つ異世界の兵士と怪異たち。

日本・富士山麓の青木ヶ原樹海で行方不明者が急増し、国家特殊防衛部隊に所属するパワードスーツ隊員・鳳至颯真は、偵察任務に赴く。
そこで颯真が遭遇したのは、雷を操る異界の兵士と、紫炎を纏う獣。そしてその背後に現れた“揺らめく光の円”。

博士・榊原涼香の解析により、それが「二つの世界を繋ぐ狭間」であることが判明する。
しかも、その発生周期は急速に短くなっており、やがて常時開きっぱなしになる危険性が高い――。

やがて、颯真たちは知ることになる。
この現象の裏には、時空を操り世界の均衡を保つはずの存在――タイムキーパーの失踪が関わっていることを。
そして、狭間の先に広がるのは、魔法文明に支配された“もう一つの地球”。

人類の存亡を懸け、魔法 vs パワードスーツの戦いが始まる。
だがその戦場は、ただの戦争では終わらない――次元そのものの崩壊が迫っていた