EP7
あれから数日がたった。毎朝のように殴られ何事も無かったかのように学校に行く。そんな毎日が続いていた。
しかしそんな毎日が崩れる日がやってきた。こうなるとは思っていなかった。それはとある朝のことだった。いつも通り平坂くんと出会い殴られている時聞き覚えのある声が聞こえたのだった。
「陽翔?!お前誰だ?陽翔に何をしている。」
「あれれ?バレちゃったか。もしかしてだけどこいつの友達かなにか?」
「あぁ。そうだよ。」
「ふーん。ノロマくんにも友達とかいたんだ。」
「石崎くんにはなにもしないで。」
「まだなにも言ってないんだけどな。ていうか石崎って言うのか。お前も殴られたいのか?」
「お願い。石崎くんは何もしてない。」
「今この現場見てるじゃねぇか。チクられたらどうすんだ。バカか。」
「それは……」
石崎くんが危ない。このままじゃ石崎くんは平坂くんに壊されてしまう。それだけは阻止したかった。
「陽翔。お前いつも殴られてたのか?なんで助け求めないんだよ。いまだってそんなにボロボロで。」
「ノロマくんは殴られるの好きだもんな。だから君には関係ないな。」
「さっきからお前陽翔のこと侮辱してるだろ。なんだよノロマって。陽翔はお前より何倍もいいやつだ。」
石崎くんは僕を助けようとしている。でも僕はそんな事望んでいない。僕を助ければ次の標的は石崎くんだ。そんなの耐えられない。