冷たい鈴
ことばあそびです。
新しい祈りを折られぬうちに 桃に挑む
詩を待つ侍なら 泳ぐように詠め
海を悔やむこともなく
その地に他の池を 深く探せばいいのだ
飽くことなく泡を鞄に抱きしめて
坂に仮の板をうちつければ
技を枝とはりめぐらせて 魂を塊となせ
梢に消えゆくは 仮の飯
誰を推すにしても難しいけれど
冴えるほどに訝しむものだから
訪れては防ぎ 神まで伸びろと呻くがいい
あるいは錨をおろした猫を描くがいい
願いの顔を 叶える針は 姉のくれた柿
隣の鱗を憐れみつつも
祝いも呪いと 借りるのさえ惜しむのは
群れに詳しい 狸の理
限りある銀の根を恨むというならば
清き情けを請うものか
鯨を掠めた 狡い鮫め
炒めた砂を 吸うように扱うよりは 試しに拭うのさ
棒を捧げて 秤を評せども
沼に招くときは 悟りを語るな
福が幅をきかせたとしても 残りは浅いぞ
凍えるまで練るも 狙えば阻まれて
酔いを砕くほどに 投げ殺される
濃い膿を 脱けろと説いたはいいが
怪しい軽さは 波を被るか破るのか
すべては鏡を境に 溝に構えた 冷たい鈴
てゆうか、漢字遊び。