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冷たい鈴

作者: 歌川 詩季

 ことばあそびです。

 新しい祈りを折られぬうちに 桃に挑む

 詩を待つ侍なら 泳ぐように()

 海を()やむこともなく

 その地に他の池を 深く探せばいいのだ

 ()くことなく泡を(かばん)に抱きしめて

 坂に仮の板をうちつければ

 技を枝とはりめぐらせて 魂を塊となせ

 (こずえ)に消えゆくは 仮の(めし)

 誰を()すにしても難しいけれど

 ()えるほどに(いぶか)しむものだから

 訪れては(ふせ)ぎ 神まで伸びろと(うめ)くがいい

 あるいは(いかり)をおろした猫を(えが)くがいい

 願いの顔を 叶える針は 姉のくれた柿

 隣の(うろこ)(あわ)れみつつも

 祝いも呪いと 借りるのさえ惜しむのは

 群れに詳しい (たぬき)(ことわり)

 限りある銀の根を恨むというならば

 清き情けを()うものか

 鯨を(かす)めた (ずる)(さめ)

 炒めた砂を 吸うように扱うよりは 試しに(ぬぐ)うのさ

 棒を(ささ)げて (はかり)を評せども

 沼に招くときは 悟りを語るな

 福が幅をきかせたとしても 残りは浅いぞ

 (こご)えるまで()るも 狙えば(はば)まれて

 酔いを砕くほどに 投げ殺される

 濃い(うみ)()けろと()いたはいいが

 怪しい軽さは 波を(かぶ)るか(やぶ)るのか

 すべては鏡を(さかい)(みぞ)に構えた 冷たい鈴

 てゆうか、漢字遊び。

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― 新着の感想 ―
なんか、刺さります。 猫が私の背中に錨をおろし、柿で針治療をしてくれる夢を見たい!
よき!
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