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摩訶不思議骨董喫茶店

中に入るとアンティークコレクションと絵画で埋め尽くされていた。奥にはカウンターが設置されており、そこに2人で口をぽかんと空けながらちょんと座っているとどうやら荷物を奥に積み終えたお婆さんが「狭いとこですまないねぇ」と言いながらお茶を持ってきた。

差し出されたお茶を飲むと爽やかな口当たりのするお茶だった。

「うわーこれ美味しいです。初めて飲みました!」

「俺も初めて飲みました。」

と言うとお婆さんが「そうかい?アイスミントティーっていうんだよ。」とにこりと笑いながら説明してくれた。

ありさは辺りを興奮気味にキョロキョロ見回しながら

「それにしても凄いですねー!あ。モネの絵もある!!」

「そうかい?うふふ・・・お礼に1つあげるわ」

「え?本当ですか?!」

「えぇ。どうせ店にお客なんてあまり来ないしこれも何かの縁よ。」

「俺は遠慮していおきます。」

「まぁそんなこと言わないで・・・。古い物には妖精がつく・・・持っていて損はないわ。」

「ですが・・・。」

「いいのよ。老いぼれのお願い聞いてくれるかしら?」

「では・・・これを。」

聖先輩が少し悩みながら選んだのは象形文字のような物が書かれていて、青い石の付いた少し太めの指輪だった。

「あなたは?あなたは何がいいのかしら?」

「へっ?!えーとぉ・・・。」

ありさは店の数ある中でもロココ調の本棚からゆっくり取り出して見てみた。

本は意外としっかりしていてパラパラめくっていてもページが抜け落ちる事はなく、また挿絵も綺麗で魅了された。

半分過ぎほど見た中でそれを見つけて取り出した時ありさは少し立ち眩みを起こし不思議に思った。その本は表紙が全体的に黒く裏表紙に鏡と金?細工の凝ったデザインとなっており、他の本とは明らかに違う本で中身を見ると最初の1ページ以外何も書いていないのだ。そう、なにも。

「・・・・?・・・・・・っ!!」

もう1度本を見て見ると鏡にありえないものがうつった!


-銀の髪に赤色の目の少女。


ガバっと本を抱える。

「こ、これ良いですか?これにします。」声を震わせながら訊ねた。

「えぇ良いわよ。」

「高そうなのにありがとうございます。ではそろそろおいとましますねっ!さっ!聖先輩!!」

ありさは聖先輩の手を引っ張りながら颯爽と店を出た。



ミントは別名植物のテロリストとも言われているほど生命力の強いハーブです。私はアイスミントティー好きなのですが、そういう理由で植えてません。。。

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