〈刻の狭間で〉
こんにちは。えーと…処女作です。誤字脱文等有りましたらご連絡頂けると嬉しいです。
―それは宇宙が混沌としたなかで地球という生命が息づき始めた時の出来事―
一柱の若き女神がパンドラと名付けられた箱庭の番を命じられた
堅くその中を覗き観るなと創造神に約されていたが、彼女の持ち合わせていた探究心と好奇心が勝りついに箱庭を開けてしまったのだ。
何かが闇より黒い空間のなかでうごめいた。
何だろうと彼女はその神眼でじっと見詰めると今にも溢れんばかりの光を
全身で放っている白に程近い銀髪の娘を抱いていたそれに反比例するかのような深淵の黒い闇を放つ男がこちらを見た。否、一瞬で凍りつきそうな視線を投げかけていた。
『愚かなる女神よ…。』男が発した言葉に彼女は驚いてた。意思の疎通を会話をとても出来そうにない位に彼は無表情で女神である彼女を只のか弱い精神体におとしめる程の闇を纏って溶け込んでおりまるでこの箱庭自体が彼の一部だと彼女は感じてた。
すっと彼は女神の腹を指差し『そこが出口か』と呟いたその刹那―
彼女は腹の中で〝カチャリ。〟と有るはずのない音を聞いてしまったのだ。