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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

全ての幸福への憎しみ※東方小説 ※リメイク作品

作者: 狐妖玲徒


    ~この全ての幸福に憎しみを覚えている~


「何でこんな……。」

その時俺、龍慈玲徒はボロボロの床に体育座りしていた、身を縮ませていた。今日は12月25日、そう。クリスマスなんだ。俺はこのような行事がとてつもなく大嫌いだった。

なぜなら、あの糞みたいな両親を、思い出すから……。

俺は小さいときから虐待にあっていたそしてある日、両親を殺した、刺し殺した、なんなら心臓に一突きしたあと馬乗りなって

何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も心臓を貫いた。その時……自分の心のなかは、殺伐。そして今日12月25日、その日俺は人目を避けるためこのボロ屋敷に入った。この屋敷に入れば誰だって近づかないそう思ったからだ。しかし、何だろう、この感じ……。

心臓が締め付けられる気持ち。この感じを寂しいと言うのだろうか?はじめての気持ちだった。俺は今まで無感情だったからこんな感情、芽生えたことなかった……。俺は何で……何でこの世の中の全てを嫌ってきたか……それは自分以外の関係を断ち切るため“だった”

そう思ってた。しかしこの感情も今日の日に消えていきそうな感じがした、この日まで俺はずっと……ずっと一人で……友といったもの居なくて……全て……自分の人生に害を及ぼす只の迷惑な生き物だと思ってた。今……俺は何をして、何をすべきなのだろう。

「…………………。」

無音の空間が続く……周りの声が聞こえる……。人間たちが……仲良く話をしている声が聞こえる……。

ん?……何だ?この声……。

(は~い!みんな~サンタさんからのプレゼントだよぉ~!)

「はっ?」

…一瞬何が起こったか、全然分からなかった……。

サンタが……まだいる?可笑しいだろ……。大体こんなイベントするとき……子供達だけだろ?馬鹿馬鹿しい。正直俺はサンタ等一切信じていなかった……。だって……俺の親は毎日虐待三昧の殺人者なんだぞ?そんなやつがプレゼント?ハハ……笑えてくるぜ……今頃両親がまだ生きていたら……プレゼントだとか言って刃物で切りつけて来ているところだろう。殺しておいて正解だった。

そんなことを考えているのであった。


その頃外では………


「は~い!みんな~サンタさんからのプレゼントだよぉ~~!」

私の名前は射命丸 文。今はクリスマスのイベントのサンタの衣装を来て皆にお菓子をプレゼントしています。このイベントはあと少しで終わりますので、頑張らないといけませんね!しかし皆可愛いですねぇ~!どの子も凄くかわいいですしいい子で最高ですねぇ!よーし!やりきりましょう!!私!!今回は終わったら少し行ってみたい場所があるので、終わったらそこに直行しようと思ってましたし。あの場所に人が居たらどうしましょう?連れて帰りましょうかねぇ?どうしましょうか……。


ボロ屋敷の中では……。

「うーん……。」

俺は今究極の選択をしている。そう、手首を切るのにカッターか、ナイフで迷っていた……。

「どっちだ?どっちがスッと切れるんだ?」

取り敢えずカッターを使うことにした……。

「……ッ……。」

スッと皮膚を切り裂き赤い液体が垂れてくる。次第にドグドクと脈を打ちながらどんどん赤い液体が出てくる。やがて俺の左手は真っ赤に染まった。物凄くヒリヒリするが……何時もこれをすると心が落ち着く……。俺のしていることは異常かもしれない、しかし、この状況が本来の状況だ……。俺はこんなことを親から何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度もされてきたから……。俺なんか死んでもいい……そんな思いが込み上げ来たんだ……それを晴らすことができる。この行いが……俺の気分をそうさせる……。所詮只の人間なんだ、いつか死ぬ、んでも、俺の場合、“永く”とはいっていない。死ぬときなんか自分の感覚で死んだ方がましだ、その方が痛みに苦しまず……楽に死ねる……。その方が良いかな?まぁ、そうと決まれば準備だ……。

ナイフを研磨して切れ味を良くする。

キィー……キィー……ナイフを研磨する度に昔の記憶を思い出す。

「俺は……今回……この世を去る……。」

そんなことをしていた……。


外では……。


「よし、イベントも終わったし、、早速向かいますか!」

彼処は物凄く怖いって聞いてたんですよね。誰もいないのに

誰が手招きしているとか。天井から赤い滴が溢れてきたり、それから彼処は深淵の屋敷と呼ばれるようになった。

まぁ、あんなところに人が居る筈無いんですけどね。

居たら保護して連れて帰りますよ。こう見えて私は幻想郷の住人なんでね、速さだけは世界一の新聞記者なんですから!!

幻想郷に連れて帰りますか。あれ?何だろう……。私……この感じ……。心臓が締め付けられる気持ち……何で寂しいんだろう?

まぁ、取り敢えず着いたのでドアノックしましょうか。


屋敷の中では


「よし、できた!!これで切ったら確実に即死だ……。ようやく……!?」

コンコン……とドアノックが聞こえた。

「何でこんなとこに!?そして何でこのときに!?」

まだだ……無視すれば相手は去っていく……。そうしよう。

バキッ!

「はぁっ!?」

「あやややややや……。」

「……………。」

「…………あや?あ!?ちょっと君!てに持ってるものって、その角度……自殺する気ですか!?」俺は持っていた切れ味抜群のナイフを自分の首にくっ付けこう言い放った。

「それ以上近付くな!近付いたら俺は死ぬ!!」

「なっ!?正気ですか!?」

「俺の何処を見て正気と言える?何だ?この傷を見てか?フッ、馬鹿馬鹿しい!所詮只の人間なんだ、勝手に死んでも良いじゃないか!勝手に自殺したって良いじゃないか!そして存在を消して俺がいなかった世界を作るそうすれば、誰も悲しまない!むしろ喜ぶだろう!だからな!俺は此処でこの聖夜と言う名を変えてやるよ!!殺戮の夜にな!!」

「……。」

俺は目の前の女に人言ってナイフを首に刺そうとしたその刹那、誰かに押し倒された……。物凄い速度で……そう…。

目の前の彼女に……。

「くっ!?」

「ええ、確かに貴方は人間です。しかし!いくら人間だからと言っても勝手に死んだらいけません!!!」

「ッ!?」

「そして!……貴方は!存在なんか消したって!何にも変わらないんです!!結局!誰が後悔するだけなんですよ!!!だから!貴方は!今の自分を生きて!生き抜いてください!!なんなら私も協力しますから!!!」

「ッ!?……くっ!……うぅ……ぅあっ……。」

「だから……生きて、人生を謳歌してください……。」

「うわあああああああんっ!」

ガラン……とナイフを落とし……

地面に泣き崩れた。何度も何度も、死のうとしたのに何でこんなに止められるんだろう……。死にたいんだよ!!俺の全てを知らないくせに……何でそんなことが言えるんだよ!!ふざけんな!!

すると彼女は俺を優しく抱き締めてきた。そしてこう問いかけてきた。

「貴方は……何で、こんなことをしようと思ったのですか?良ければ私が理由を聞きますよ。」「!?…………………。」

そんなことを言われたので………俺は全ての経緯を話した。

「そうだったんですね。それは、悲しいことですね……あの……」

「?」

「もし、良ければ……私と一緒に……過ごしませんか?」

「!?………。」

「あの……君の親みたいに虐待等は一切しない人なので、。できたらで良いんですが。」

「……玲徒です……。」

「?」

「俺の名前……龍慈……玲徒です。これから宜しくお願い致します。」

「!?……あ、あや、えっと射命丸 文です!宜しくお願い致します!玲徒!」

「はい……お願い致します。」

その言葉をいうと文は、少し強く、でも、そこには優しさも混じった熱い抱擁を交わした。この出会いが俺の人生を大きく変えた。

龍慈玲徒……龍のように無慈悲に、美しいものに従うもの。

俺は今まで最悪な人生を歩んできたしかし……

この出会いが人生を大きく変えてくれた文に、とても感謝している。

俺は文と出会って少なくとも自傷や自殺の計画をたてなくなった。

それは全て文のお陰だった、毎回自殺しようとすると止めてくれるし、俺が限界を迎えて苦しくなった時は、優しく抱き締めてくれて

苦しさをはらってくれた。文に拾われたその時から俺は文の事が大切な存在だと信じ、前を向いて生きて行くようになった。

まだ少し自傷本能や自殺本能が有るけど、文と共になら何でも克服できる気がする……。それが俺に与えられた道だから。


~3年後~


「メリークリスマス!!そして誕生日おめでとう!!玲徒!!」 

「ありがとう、文。そしてメリークリスマス!!文!!」

嬉しさを隠しきれず抱き付いてしまった。

「あやややややや、アハハハ……まだまだ子供ですね玲徒は。」

「15かな?多分14か15だと思う。」

「そうですか……まぁ、取り敢えずケーキでも食べますか?」

「そうだね。いただこうよ。」

数分後

「はーい!玲徒!持ってきたよー!」

「おー!これまた豪華だね!」

「そうですよ!玲徒のために七色の人形使いの所まで行って特注してきたんですから!」

「ありがとう!文!」

ずっとこんな日々が続けば良いのにな、、。

「それじゃあ……ハッピーバースデー!玲徒!!」

「フーッ……」

「おめでとう!!玲徒!!」

「ありがとう!文!!」

そのあと、クリスマスケーキかつ誕生日ケーキを食べて

今は寝室で昔話をしていた。

「ねぇ、玲徒、。」

「ん?何?文。」

「私たちが出会う前の事、覚えてますか?」

「うん。ずっと覚えているよ。だってその出来事が俺の人生を大きく変えてくれたんだ、悪い方向から良い方向に。文には感謝してるよ。ありがとう、文。」

「うーん……素で感謝されると結構照れますねぇ……。」

「ははは、文らしいや。とにかく俺はあの日の出来事を忘れたりは絶対にしないよ。」

「本当ですか……まぁ、私も絶対に忘れたりはしないんですけどね!」

「だよね」

「でも……強いて言うなら全ては玲徒のお陰で私も清く、そして強く生きているんだと思います。」

「え?」

「だって……あの日、あの屋敷に行くとき、心臓が締め付けられる気持ちになったんです。多分この気持ちは玲徒の事を表していたんだと思っててね。だから、私は、玲徒に寂しい想いをさせないように頑張るからね。」

「うん、応援してるよ、文、それと、俺も文を悲しませないように頑張るからな!」 

「はい!応援してますよ!玲徒!!」






     ~玲徒の中で無数の気持ちが溢れてきた~

        ~玲徒は決意で満たされた~




「この気持ちは絶対に無駄にしない。例え全てが邪魔しようとも、

俺は文を守り抜いて見せる。勝ち取って見せる!!そして……

この決意をこれからも持ち続ける……共に生きる皆を、守ってくれた皆を今度は俺が守るんだ!俺は、例え己の身が砕けようとも、

俺は自分の使命を忘れはしない!!」


幻想郷を信じて……貴女達の理想とか言うのを信じて、そして最後の最後に…………ボロボロになって殺された!!!だから僕は貴女達を信じない!幻想郷なんて国も信じない!そんな貴女達の言う綺麗事なんて信じない!この国の正義を貫くって…………貴女達だってあの時!!自分達の言葉で……誰が死ぬことになるのか、ちゃんと考えたことあるのかよ!!


やめろよ!このバカ!!


勝手な理屈と正義で闇雲に力を振るえばそれは只の破壊者だ。


俺はお前らよりも守るものが多いんだよだから!それ相当の覚悟と力を手にしねぇといけねぇんだぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!!!!!!


ぶっ殺してやる!!この世の理屈なんて関係ない!!守るものを守る!!それを邪魔するやつは関係なく殺す!!!


お前らの心など只の、綿で作られた偽物だ!!本物の心は!俺みたいな守るものに一生懸命なんだよ!!!!それが心だぁぁぁッ!


 

リメイク追加作品

 

単発 黒狼と狐、黒妖血狐と黒翠魂吸狼(こくろうときつね、こくようちきつねとこくりょくこんきゅうろう)

 

説明 龍ヶ崎紅ノ命の裏設定。(りゅうがさきくれないのみこと)

 

単発 ドラグーン・ハートの行方

 

説明 ウロヴォロフの生まれた意味

 

説明 塡詞孤天凱莱不土明王のてんしこてんがいらいふどうみょうおう

 

説明 誓約者と契約者の持つ書の違い

 

1様これらを書ければ書いていこうかなと思って居ます。

他にも案が出てきたら書いていくので、よろしくお願いいたします。

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