プロローグ
はじめまして。やまにゃんです。はじめましての作品です。誤字や脱字、おかしな点がありましたらご指摘願いします。
これから始まるのはあるかもしれないしないかもしれない遠い遠い未来の、ある人々の記憶には決して残らない事件に巻き込まれ、不幸にもある世界に閉じ込められてしてしまった哀れな哀れな人間たちの夢のような物語だ
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歴史の教科書、そこには今から40年前に生まれたある物を作った男が載っている。そこに書いてあるその男が作ってみせた物は…人の脳にとあるチップを入れ…そしてそのチップを入れた人間からそのチップを取り出し専用の機械に入れればその人間がその時何をしていたか、何を見てたのか、何を思ったのか、全てが知れるというとても素晴らしい技術。イジメをされた子が自殺した、その子にそのチップが入っていたら?いじめられて自殺したんだと直ぐにわかり、イジメの主犯も直ぐに見つかる。もし強盗にあって1人の人間が殺されてしまったとする、その強盗の顔などが一瞬でわかってしまうのだ。最初は脳にチップを入れるなど危険だのなんだのと言われていたのだがそれを政府は犯罪の予防に必要だとし、研究費を惜しみなく出した、そしてそれから10年。遂にそのチップの安全性が認められ、チップの量産に成功した、これにより政府はチップを脳に入れるのを義務とし、これにより犯罪がかなりの量減った。まさしく素晴らしい技術だ。人々は発明した男を称え、そのチップの名を……メモリーチップと名付けたのであった。
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高校2年の夏休み、いつもの様に俺は結城の住むマンションの門の前で結城が来るまでの待機をする
「あいついつも遅いんだよなぁ…しかもメールとかしてもあいつスマホあんま見ないから気づかねぇし…しょうがない、ピンポン押すか」
思わず独り言が漏れる
門の壁に付いてるインターホンに結城の部屋番号を入力する
<ピンポーン>
出ない…やはり1回だけじゃ出ないか…
<ピピピピンポーン、ピピピピピピンポーン>
やけになったように連打をする
<ガチャ>
[気付いてるから!そんな連打しなくていいから!落ち着いてよ、ね?隆博!]
門の壁についてるインターホンから結城の声が聞こえる。
遅刻してるのにまだ家からでない野郎が何を言ってやがる
「うるせぇ、遅れたお前が悪い、というかこれくらいやらなきゃ気づかなかったことだってあるじゃねぇか!」
思ったことを率直に言ってやる
[それは素直にごめんなさいですわ…さらに申し訳ないんだができれば先に駅行っててくんない?大丈夫大丈夫!駅は遠いし俺足早いから!じゃ、そういうことで!]
「おい!待<ガチャ>ハァ…」
思わずため息が漏れてしまう
いつもインターホンを勝手に切るなって言ってんのに…
「しょうがない、先に行くか…」
主人公の名前は隆博
主人公の友達は結城
メモリーチップの充電は食べ物を食べた時の栄養を使ってされてます。