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面倒くさがりの転生者とアビス  作者: ホネカラス
1/1

死因 捕食

サブタイトルネタバレ

日が沈み始め、 人気の無い周りが木々に覆われた一本道での出来事だった。


頰に冬の地面の冷たい感触が伝わる。

しかし、体は軋むような熱さに苦しいと感じた。


一瞬の出来事で何が起きたか頭が追いついてなかったが、

自分の腹から流れる鮮血と目の前にいる奴を見て今起きたことは理解できた。


自分は奴に声をかけた時に突然吹き飛ばされたのだ。


悪口とかを言ったわけではない。

ただ自転車で下校中してる時に「こんばんは」とあいさつをしただけだ。


下校の時は、クラスの人と一緒に帰るというわけではなく1人だった。

いつも1人というわけではないが、

人より行動が遅れてる上、面倒くさがりという性格がさらに拍車をかけ、学校で補習を受けたり、課題を残って終わらせたり事が人より少し多かった。


なので、下校はみんなが通る道じゃなく

自分の家に1番近く、人気が少なくて全力で自転車を飛ばせる別の道で帰る日が多かった。




朦朧とした意識の中、自分を吹き飛ばした奴が近づいてくる。


奴は自分の首を掴み、自分の顔の高さまで持ち上げた。

持ち上げられた時に、長い髪の間から奴の瞳が見えた。


自分は声をかける前はちょっと背が高めな女性の方だと思ったが違うかもしれない。

いや、絶対違う。




奴の瞳は人間の瞳とは全く異なる瞳をしていた。




「離しやがれ…化物…!!」




自分は今出せる力を必死に込めて腕を掴んで離させようと抵抗したが無意味だった。

それどころか奴は抵抗が無意味と悟った自分を見てあざ笑うかのような瞳をしていた。


奴は腕の力を緩めないまま、思いっきり口を開けた。

頰がこの世の生き物の皮とは思えないほど伸び、

口の中は、キバが不規則にいびつに生えている。



「た…食べないでくださ」


人生で最初で最期の命乞いのセリフも最後まで言えずに伊藤天馬は事切れた。




雑にトラックに引かせる導入も考えましたが、ちょっと一工夫考えてみました。


指摘や評価してもらえると助かります

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