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その中年。ここに建国せり。  作者: オットー
第四章
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大陸、領地化イベント

後書きに、筆者の小ささが表れています・・


 とうとう、お待ちかねのイベント当日だ。


 俺は約束通りに目標の大陸の北西に、直径10km程の土地を領地化した。



「さて、一番乗りは誰かなぁ?」


 お!? こいつが一番乗りとは思いもよらなかったよ。


「まさか軍団長の中でも、今までパッとしなかったアイスバードが来るとはなっ!」


 なるほど、こいつも今まではデビットと言う優秀なやつの影に隠れてはいたが、鳥系モンスターの中でもかなり優秀なヤツだったな。 レベルも上がっており、かなりのスピードで飛行移動が可能なのだろうな。




 大陸のほぼ半分くらいがこちらの手に落ちた頃、順位は。っと。


1位は、ノーライフキングのデビットか。 最初の方こそ乗り込むのにアイスバードに先を越されたとはいえ、俺の参謀を務めるだけあって、その知略を生かした戦法で、次々と落としていっている。


2位は、スピードは我が配下の軍でも指折りを誇るアイスバードだ。頭だっていい方だ。配下も多く居るようだし、この順位も妥当なのだろう。


3位は、サキュバスとインキュバスの2軍団の合同チームだ。 魅了や洗脳をうまく使い、この大陸の野良モンスターを配下にしつつ領地を拡大していっている。

 この分だと、イベント終了時には、倒す事で領地を広げる他の軍団長たちよりも、多くの配下を持つ事になるだろうと思う。 合同なので、終了後の事は、何らかの取り決めはしているはずだな。





 イベントと言う名の大陸の領地化は、そろそろ終わる頃だな。


「ふむ。どうやら、決着だな。」



「皆の者! この大陸全土は領地化が完了した! 今回のイベントでの最功労賞の発表は、明日の日の出とする。 楽しみに待っていろっ!」




 翌朝、発表の時を迎えた。


「まず、第3位の発表からだ!」



 第3位は「アイスバード」。


 状況把握の能力や行動の速さはかなり高かった。 残念なのは、力押しで領地化して行くことにより、その領地化の速度は徐々に落ちていき、最終的には領地化で来た範囲は、1位と2位に比べると狭かった事で第3位となった。と言っても決して領地化で来たところが物凄く狭かったわけではない。 が、

 できればもう少し長期にわたって作戦行動を取れるようにして欲しかったのが正直なところだ。



 第2位はノーライフキングの「デビット」。


 彼は、初速こそアイスバードに負けてはいたが、その明晰な頭脳をもってして、領地化の速度は下がっていくことがなく、ほぼ一定の速度で領地を広げていったのだ。

 長期化する戦争等になっても今後も安心できる働きだ。 さすがは俺のモンスター軍団の参謀だ。

 だが、べた褒めとも言えるのに、2位止まりなのは、理由は1位にあるのだ。



 第1位は「サキュバス」と「インキュバス」の合同チームだ。


 こいつらを1位に選んだ理由は、他のやつらに負けないように最初から合同で行動することを取り決めた事だ。 やはり、モンスターたる者、強さそのものも勿論大事なのだが、目標である(大陸を治める者になる)には、まずはこのイベントを勝ち上がらなければならない。 それを理解していて自分の軍団だけでは勝ち上がれないことも分かっていたのだ。 なので共闘することにした。 それに加え自分たちの持ち味という名の特性を大いに発揮できる状況を作り出したことも評価に値する。 互いに補完しあえば、配下になる野良モンスターも増えるし、領地化速度も減少しにくい。

 まぁ要するに、「目標を達成するために、最大限の努力をした。」事が第1位となった理由なのだ。



「皆もそれぞれが目標達成のため、努力をしたことは俺も理解している。 が、やはり「それぞれ」だ。 この者たちは、今回のイベントと相性が良かったのも事実であるだろうが、全ての可能性の中で最も高確率のものを選択した。 それは「共闘」だ。

 サキュバスもインキュバスも「個」の軍団だけでは1位となることは簡単ではなかったであろうが、自分たちの特性を最大限発揮し共闘したことで損害を減らし、配下も増やした。

 直ぐに何かあっても動ける軍団はこの2軍だけだろう。他の軍団も数だけ数えると減少している。俺達はモンスターだ。勝ち続ける事が出来る状態を常に保っていなければならないのだ。


 でだ。俺の普段からの言葉を聞いているならわかるだろう?「安全第一」だ。 戦いはこの一戦で終わるという保証はない。


 そういった理由からも第1位はこの合同軍とする!

 約束通りにこの大陸はやろう。 今後も励め!!!」




「では、指示があるまで各自行動せよ。 解散!」



 ぶっちゃけ。自分の軍だけで勝てないから。っていう理由で共闘したのだろうが、今回の事で他の軍団長にとっても良い勉強になっただろうと思う。 勿論合同軍の2体にも、だ。


 特に自信満々だったデビットには、いい薬にもなったはずだ。確かに頭脳明晰で戦闘能力も高い。

だけど、その自信に足元を拾われた形となったのだ。 今後は今まで以上に色々な可能性を模索してくれるだろうことを期待しているのだ。


 そう考えると、大陸の1つや2つ、安いもんだ。




 さて、そういう俺には今は悩みがあるのだが・・・


 モンスター達にやらせたい事がない。 今後の指針もない。


 これが悩み・・・。


 今回のイベントでレベルも上がっているし、DPも毎日大量に入手できる。



 今後しばらくは、方針を決める考察に時間を割くことにしよう。 うん、そうしよう。


戦闘シーンを期待していた方には申し訳ありません。


細かく描写して戦闘シーンを描写する作者様方は多いようですので、当方はほぼそういうシーンはカットしております。










↑ ごめんなさい。いいわけでした! ただ苦手なんです戦闘シーンの描写 (><;


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