明けない夜
ー夜ー
暗い闇の中、紅い髪をなびかせる少女ー緋月はただ
何度めかも知れぬ夜の中、空をただ見上げていた
「おまえか・・・」
緋月は後ろを見ずに答える
「安心しろ、私一人で十分だ」
そういうと、後ろの人物はなにも言わずにメモ用紙だけを渡して闇の中に消えた
「そろそろだな」
メモを受け取った緋月は、中を見ず目的地を目指して
ー赤の時間ー
月が紅くなった頃、とある大きな公園に緋月はいた
そこには他にもたくさんの人が集まっていた
そして、深夜十二時になると
より月が紅くなり、空中に人が現れた、そして、そいつはこう語る
「さあ、みなさん、今月のサービスタイム、がきましたよぉ~」
そいつは続けて
「今日も皆さん『障体』またわ『霊体』を倒せるよう、頑張ってくださいねぇ~」
そいつは、私たちを見下すように笑い、消える
そして、消えたと同時に公園にいたやつらが別々に動き出す
「さぁ、いくか」
緋月は空中から剣を取り出すと、公園を後にした
ー三十分後ー
周囲に障気を撒き散らしながら、五体目の『障体』を片付ける
なにも考えず、ただひたすら、この世の害を排除し続けるひほ
剣を仕舞い、次の場所に向かっていると
「うわ!うわぁぁぁぁ!あぁぁぁ!」
獣型の『障体』に襲われたplayerを見つける
が、もう既に手遅れである
このあとあいつは殺される、私が到着する前に殺られる
何度となくみてきた光景
そして案の上
食われた
『障体』は、貪るように、血の跡を残しながら
自分が殺したと示すように
だが緋月は剣を抜き、一直線に敵に向かう
ーあの『障体』はエサを食っていてきずいていない
ーなら、今のうちに仕留める!
緋月はそう考え、一気に近づき
頭から胴にかけて切り捨てる
そして切り捨てられた獣型の『障体』は障気は散らしながら消えていった
そしてそこに残ったのは、血の池と、それを作った肉塊だけ
これが緋月の毎日
目の前で何人もの人が死んでいった
何度もみてきた、今みたいな肉塊も、身体の一部が千切られたもの
そして、助けを求めて叫び目の前で喰われたもの
これが今、緋月の世界、そして毎日
ただただ単純なルールで動く世界
勝った奴が、殺し
負けた奴が、殺される
そんなルールしかない、理不尽な世界
緋月はそんな世界を生きていく
真っ黒な闇の中で
いつ訪れるか分からない朝を求めて
緋月は一人空を見て笑う
一週間ぶりです!平入 夕弦です
今回は緋奈乃の中にいる緋月の話です、多少黒い内容です・・・
それより、GW中は投稿ペースを多少上げていきたいと思います
さいごにこんな作品を見ていただきありがとう御座います
まだまだ未熟ですがお付き合いくださいまし!