紅い夜の朝
ー真っ白に輝く月が空を漂う
緋色に近い赤髪をなびかせる一人の少女は
ビルの上から何気なく、しかしはっきりその月を見て喋り出す
ーさぁ、始めましょう
ー運命に抗う、私達の運命
~朝~
ああ、またあの夢かー
そんなことを思いながら、少女はー時神 緋奈乃は目を覚ます
ここ最近、この夢ばかりをよくみる
考えても仕方ない緋奈乃はパジャマを脱ぎ、制服に着替え、下に向かう、途中で
「兄さん、おはようございます」
兄ー時神 月夜と会う
「あぁ、あはよう緋奈乃」
月夜は、品行方正、成績優秀で人気者というまるで、漫画の人物である
するとそこに母の声が入る
「二人とも、朝食できたから食べちゃいなさい」
こんな毎日、こんな日を何度も繰り返す
学校にいって、友達と話して、学校が終わったら家に帰る
わかりきった平穏、でも、あの夢は、あの夢だけは違う
毎日のように見ているあの夢、だけど
あれだけは違う、この平穏ととは違う
ーまるで、世界が毎回変わっているようなー
ーやっと、やっと世界が回りだす
ーこれからくる、この運命
ーあなたはいったいどう足掻く
ーやっと視ることが出来る
ーやっとこの世界にも
ー紅い夜が訪れる
始めまして、平入 夕弦と申します
この作品は自分が書いた小説一号ですので
未熟な点が多々あると思いますが
どうか、暖かい目で、見守ってくださいますよう
どうかよろしくお願い致します