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第1話 軍神降臨

小説を書くのはこれが初めてです。文章下手ですが、どうぞご照覧あれ。

「何…別に何も…ああ…何もないならもう切る…いきなり何を……だからいないって…ああ、じゃあ」

約週に一度の親からの電話を切り、直江千晶は携帯をテーブルの上に置いた。

いつものようにあってないような内容で、千晶はいつものようにうんざりしながら適当に相づちをうち、話を終わらせる。

「もたもたしてると遅れるな」

千晶はいそいそと準備をし、鍵を閉めて家を出た。



「遅いぞ千晶」

待ち合わせ場所に行くと、既に千晶以外のメンバーは揃っていた。

「悪い。電話がかかってきてな」

「また両親からか?」

「まあな」

「一人暮らしは何かと大変だねぇ」

順番に石田友成、真田幸久、前田慶吾のいつものメンバーが話しかける。

「毎回毎回用事もないくせにさ…面倒以外の何ものでもない」

「普通はそういもんだろ?」

「いくら千晶が家事万能とはいえ、親は子のことを心配するもんなんだよ」中間テストを終え、4人はいつものように繁華街をブラブラ歩く。

「で、今日はどうするよ?」

いつも通り具体的に何をするか決めていないので、4人はとりあえず幸久の兄がやっている喫茶店に行くことにした。



「テストはどうだったんだ?」

幸久の兄でマスターの信久が訊く。店内はまだ昼前なので千晶達以外の客はいなかった。

「まぁ、友成のトップは堅いよな」

「さぁ、どうかな」

「何言ってんだよ。『テストは堂々と寝れるからいい』って言ってたじゃんかよ」

「おいおい、それは嫌味以外の何物でもないな」

「兄貴も頭良かったけど、友成にはまず勝てないな」

「友成のレベルまでいくと、一般人が評価できる範疇越えてるからな」

「そんなことよりも、慶吾はどうだったんだ?」

「俺か?俺はまぁ、赤点ギリギリセーフだった」

慶吾は成績の悪さを気に止めず笑い飛ばした。友成がいわゆる

「秀才」なら、慶吾はいわゆる

「馬鹿」の部類に入る。

「まったく、慶吾はちゃんとやれば良くなるのにな」

「別にいいじゃねえか。そういう幸久はどうだったんだよ?」

「平均で8割くらいだな。千晶は?」

「俺も8割くらいだな」

「友成は9割くらいか?」

信久が訊くと、友成はコーヒーを飲んで小さく溜め息をついた。

「問題解いてる途中で飽きて寝てましたからね」

「どこまでも嫌味な奴だな」



その後はいつものようにボウリングとカラオケでで罰ゲームを賭けた勝負をし、負けた千晶が週明けに学校で飲み物を奢る約束をしたところで解散となった。

千晶は晩御飯の食材を買って家に向かった。

(テストも終わったし、今日はゆっくり寝るか)

千晶はそこそこ新しく、家賃もそこそこのアパートに住んでいる。家柄相応で言えばこの辺りで一番高いマンションにも住めるが、歳相応に千晶は普通のアパートを選んだ。

「あ、ちーちゃんお帰り〜」

千晶が自分の部屋番号のポストを確認していると、住人の柿崎亜鳥が部屋から出てきた。

「今からバイトですか?」

「ま〜ね〜」

見た目も口調も姉御な亜鳥は、一人暮らしをしながら近所の大学に通っている。だらしないけどしっかりしたお姉さん―千晶は亜鳥をこう評している。

「そんなことよりもさ、ちーちゃんって案外やることやってるね」

「何がですか?」亜鳥の言葉の意味がわからない千晶をよそに、亜鳥は

「今度紹介してよね」と言い手をヒラヒラと振りながらアパートから出ていった。

(何が何やら…まぁいいか)

千晶は気にせず2階の自分の部屋に向かった。

部屋の前で財布の中から鍵を取り出し、鍵を開ける…が、ドアは開かなかった。どうやらドアは開いていたようだった。

(あれ…閉め忘れてたか…)

今朝鍵を閉めたかどうか思い出しながら、千晶は気にせずドアを開けた。

ドアの向こうはいつもと変わらぬ光景が広がって…いなかった。

「お帰りなさいませ」

どこぞやの喫茶店と同じような言葉をかけられた千晶は、思わず我が目を疑った。

そして…千晶の眼前で三つ指を突いて頭を下げていた和服の女性は、ゆっくり顔を上げた。


6月の某日某所…ここに、一人の軍神が降臨した。

「戦いは既に始まっていた。先手を取られた時点で、俺の運命は決まってしまった」

千晶は後にこの出来事をこう語ったのだった―。

初めまして。読んでいただきありがとうございました。正直今後の展開は全然考えてませんが、頑張って続けていこうと思います。

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