『夢』追う人
今日もまた夢を見た
鮮やかな夢が
リアルな夢が
どこか懐かしい夢の断片達が
私に『書け』と
責め立ててくる
万華鏡のように
シャラリシャラリと
沢山のシーンを用意して
私を待ちかまえている
わかっている
ああわかっているよ
しかしごめん
私には書けないんだ
言葉を紡げば紡ぐほど
私は嘘つきになる
力ない私を
どうか許して欲しい
届かない届かない
君達が愛おしすぎて
気が狂いそうなんだ
一層夢に溺れてしまいたいぐらいに
歪でも
その一片一片を拾い集めたら
いつかは答えてくれますか?
その手を差し伸べてくれますか?
私は贖罪と愛惜の念を込め
インターネットの海に
拙い書を残します
名も無き一人の小説家として