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馬車+トラブル=フラグ?ないない(フラグ)

前回、馬車を自転車で引っ張っていたが何もなく、暇をしていたら、シイナが何かを見つけた。



〈マ、マスター!!あそこに馬車が!!〉



「ん?マジで?あ、本当だ」



丘を越えた先の道はもう一つの左右に伸びている道に重なっていた。



馬車があったのはその道と道が重なっている所。割と近い場所だった。



…何でか知らんけど止まっている。何も無いところで。馬もいるのに。



「とりあえずあの馬車のところまで行ってみるか」



〈そうですね、行きましょう〉



俺たちは坂を下り、件の馬車のところまで近づいた。



「あり?誰かいるな」



〈あ、本当ですね…3人かな?〉



見えたのは馬車の窓から顔を出している女一人、ロバ(何でか知らんけど馬じゃなかった)の近くで何かを話している男女二人の三人の人間だった。



「見たところはな。あ、すいませーん!」



とりあえず、自分の荷車を停めて馬の近くの男女に話しかけることにした。



「ん?…何だ貴様は」



「ちょ、駄目ですよ、ヴァーノンさん、初対面の人にそんなことを言っては」



出会い頭に知らない男に罵倒されたんですけど。どう思います?シイナさん?



〈激おこです。殺っちゃいましょう〉



いやそれは駄目だ。他に人がいるからな。現場を見られたら困る。



「あ、はは、すいませんね。貴方達の馬車がこんな道の真ん中で止まっているのが見えてですね。何かあったのかなと」



「貴様に話すことなど無い」



「ヴァーノンさん!!」



「チッ…まあ、いい!俺は周りを見てる!」



「すいません。本当に。実は…」



女性の話を聞くに、とある御仁を運んでいる最中に盗賊に襲われたらしい。



何とか撃退したのだが、馬車の車輪が壊れてしまったらしい。



それで何もできずに立ち往生。話し合うも何も良い案が浮かばない。その御仁もヴァーノンという男性もストレスが溜まってきている状態でイライラしていたようだ。



そこで運よく俺たちが通りかかったという事らしい。



「…と言う訳で、どうにかならないでしょうか?」



「いいですよ」



即答



「ッ…本当ですか!!」



即答したことに驚いたようだ。目を見開いて面白い。



〈どうしてこんな奴等、助けるんですか?マスターには何の利益も無いのに〉



いやまあ、なんとなく面白そうだから



〈え?〉



だから、面白そうだから



〈…なるほど〉



「じゃあ、ちょっとその壊れた車輪を見せてもらってもよろしいですか?」



「は、はい。こちらです」



と言う訳で馬車の右後ろのほうに案内された。



問題の馬車を見て、率直な感想を言おう。豪華だ。



馬車としてはかなり大きい。白塗りの色んな装飾がされており、乗っている御仁は相当身分が高い人なんだなと感じさせた。



両開きのドアに左右に窓。窓はカーテンがかかっていて中が見えないようになっている。



そして問題の盗賊に壊されたという車輪。よく中世の馬車とかで見る一般的なタイプだ。



壊れている箇所だが、道路に接する部分ではなく、軸の部分が壊れている。所々焦げているので火の魔法とかを喰らったと思われる



まあ、俺自身錬金が使えるからこんな深く分析しなくても直せるからいいんだけどな。



「ふーんなるほど。火の魔法ですか。確かにコレは簡単には修理はできませんよねぇ」



修理はね



「そうですか…それじゃあ、どうしたら…」



「ああ、大丈夫ですよ。(材料はあるから)すぐに用意できます。コレでも商人目指しているんで」



「え!本当ですか!」



嘘です



「はい、本当です。ちょっと待ってください」



でも目指してみるのもいいかもしれない。何か面白そうだ





はい、と言う訳で俺の荷車のところまで来たのだが…



「グルルルル…」



「…ッ」



「なぜアイリとヴァーノンさんは睨み合っているのだ?」



…どうしてこうなった?〈さあ?〉

トーマ


◆スキル

《フラグメーカー》

《主人公補正》

《フィフスジョブ》

《感覚異常 Lv16》

《秀才の凡才》

《変換術 Lv5》

◆EXP表示不可   next 職人:531,4270 賢者:132,480 アサシン:753,400 軍人:132,480



アイリ


◆スキル

《気》

《猟犬》

《信頼の努力》

◆EXP 1  next 奴隷闘士:2

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