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奴隷+食事=せめて朝ご飯は食べなさい

で、朝。



「おはよう、アイリ」、シイナ



〈おはようございます〉



「おはようございます、トーマさん」



「んじゃ、飯にしようか」



「?」





「どうしたんだ、アイリ?そんな不思議そうな顔して?」



「え、だって、ご飯なんてお昼と時々のご褒美の夜だけですよね?」



…え?



「うーん、アイリ、それって奴隷の中では常識なの?」



「はい、私達奴隷では朝早くに起きて労働、太陽が一番高く上ったときに大量の余り物を食し、労働、夜には一番頑張った者にご褒美が頂けると先輩から習いました。さすがに奴隷市場に居るときは労働はしなくてよかったのですが、ご飯はいつもお昼の時の1回だけでした。なので、朝起きてからのご飯とは私は知りませんでした」



長々と説明ご苦労。どう思う、シイナ…ってあれ?何で泣いてるの?



〈グスッ…だって何か可哀想で〉



いや、まあ、わかるけど、大丈夫だから。ちゃんと三食食べさせるから。俺そこまで非常じゃないから。



〈それだったらいいのです。もしも餓死寸前の私をそのままにして一人だけ豪華な食事をしている鬼畜外道なマスターだったら……あれ?なんだかそれもいい気がしてきました(ポッ〉



え?ちょっとまてい。何を頬を赤らめている。お前Mだったの!?



〈いえ。マスターの前だけです。普通は清楚なお嬢様で通しています〉



うわー、身近に変態がいた……ってあれ?それっていつものことじゃね?



〈お!!わかっていただけましたか!!〉



うん……まあ……いいや。とりあえず、話を戻すとして



「えーとね、アイリ」



「はい、なんでしょうか」



「他はそんなんらしいけど、うちは違うからね。ちゃんと家族になった人は朝、昼、晩で三食食べるからね」



「家族…?」



「いや、まあ、一緒にいるわけだし、同じ釜の飯を食べたものは皆家族じゃないか?だからさ、君は奴隷じゃないんだ、家族なんだ」



「(ジーン)…はい!ありがとうございます、トーマさん!!私を家族に入れていただけて!!」



ん、よろしい。いやぁ、やっぱり良い子だねぇ



〈マスター、マスター、それなら私も家族ですか?どうなんですか?〉



…いやぁ、家族だよ



〈やったぁぁぁ!!…で、私はその家族構成の中でどこの位置なんですか?妻ですか?同棲している恋人ですか?〉



…うーん、ノーコメントで



〈何でじゃ!!〉



「それじゃあ、あらためて、朝食にしようか」









…食事中




あ、ちなみにメニューは



[卵+油=卵焼き]



[キャベツ+肉=回鍋肉]



だ。卵焼きはアイリに絶賛された。



俺としては早く米がほしい……



〈切実ですね……〉

トーマ


◆スキル

《フラグメーカー》

《主人公補正》

《フィフスジョブ》

《感覚異常 Lv16》

《秀才の凡才》

《変換術 Lv5》

◆EXP表示不可   next 職人:531,4271 賢者:132,481 アサシン:753,401 軍人:132,481



アイリ


◆スキル

《気》

《猟犬》

◆EXP 0  next 奴隷闘士:1

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