プロローグ+異世界+チート=すべての始まり、すべての元凶、すべての希望
なるべく早く更新しようと思いますが、なんとか頑張ります。
古来より錬金術とは、石を金にかえる賢者の石や、永遠の命を得る不老不死の薬を作ったり、人造人間、所謂ホムンクルスを作ったりといわれている。
だがしかし、そんなのは所詮ファンタジーの中だけ。結局は成功せず、科学技術や医療が進歩しただけに終わった。そして今の現代では錬金術などという非科学的なものは存在しないと主張する人々が増えた。
さて、話は変わるが皆さんはパラレルワールドという単語を知っているかな。代表的なのがよく物語にある剣と魔法の所謂異世界だが、この様な世界の多くでは錬金術は存在し、様々な奇跡を見せ、ある意味では魔法とは何か違う貴重な技術といえる。
そんな夢の様な技術を現代では小説や漫画、アニメなどの娯楽に描写することが多い。そのようなものを見てその技術に憧れる者がいると思う。
この青少年もかつて錬金術師を憧れ、夢見た一人であった。しかし、かつて夢見た錬金術師の姿は今や記憶の片隅に置きすぎて当の昔に忘れられていた。
そんな何処にでもいそうな青少年にある日人生を変える出来事が起きる。
…これはあるパラレルワールド(可能性の世界)の一人の偉大(馬鹿)な錬金術師(笑)の物語である。
「…は?」
………ココドコ?
寝ぼけているのかね?そりゃね、さっきまで何故か学校の帰りが異様に遅くなって電車乗ったのが深夜。そこから急に眠くなって寝ていた所まではいい。それなのにさあ、起きたらものすごく深い森だぜ?おかしいなあ?幻覚?夢?化かされた?…意味わからん。
「うーん…………ん?」
そんな馬鹿なことを考えていたら何か奥の方で見つけた。
「木?」
そう、木。それもなんか金ピカで光っている。小さいが辺りが暗いのですごい存在感がある。
「あっリンゴだ」
枝に1個だけ林檎ができている。しかも、そこいらの店の物のよりもうまそうなのが。普通だったら俺は金ピカで光っているものをその場で拾い食いしないだろう。しかし何故だか魔法にかかったようにそのリンゴに魅入られてしまい、つい手が伸びて食ってしまった。
…………(食事中)
おいしかったです。ごちそうさま。初めてでしたこんな味。
それはそうと、気になっていたことがある。あの金ピカの木。ずっと見ていたはずなのにさっきまで何もなかった頭上になんかある。半透明の四角の内側に
◆知識の木
と、書いてあった。
「……は?」
理解できなかった。解るだろうか、ゲームの様にステータス画面みたいのなのが表示されている。そんな非科学的な現象が起こっている。頭を抱えた。何が何だか分からない。
急に目の前がチカチカする。いきなり何かの大量の情報が流れてくる。頭が焼けるように痛い。体のバランスがうまく保てない。足がガクガクする。
「う…あぁ」
俺はその場に静かに倒れた。