第1話:痛み その2
※少し強烈な内容があります。気をつけてください※
ピンポーン。まだ鳴っている。しかも誰か人の声がする・・・。
「竹永さん・・・麻衣さん・・・」
男・・の人の声?じゃ、担任ではない。担任は女だ。
キィ・・・
「!!!」ドアが開いた・・・。なんで。
「あっ、えっと、すみませんでした!!」
バタン。彼はそういうなり、私の部屋を出て行った。
知らない人・・・同じくらいの年の人だった。あっちもかなり驚いていた。まぁ、私がこの状態だから当たり前の事だ。
それにしても、見られてしまった。最悪だ。どうしよう。一体、あの人は誰なんだ。あの人は何をしようとしてドアを開けたんだろう。
私はその夜、眠れなかった。ずっと、あの少年のことが気になっていた。昼にあったことが永遠に駆け巡っている。
学校が一緒の人かもしれない。そしたら絶体絶命だ。噂はひろがって、あいつらの耳にも届く。私は・・・。
考えを突き詰めていったら、怖くなった。自然に涙が出ていた。
どうすれば・・・わたしは・・・
単純な事しか頭にうかばない。とにかく恐怖がおそってくるだけだった。
ガチャ。
「ただいま〜」そういって、その女のひとは玄関に崩れ落ちた。もう、3時をまわっていた。
「疲れた〜。麻衣〜、こっちに来て手伝って〜。」
私は、涙をぬぐってお母さんのところへ行った。
「おかえり。お母さん。」
「麻衣、今日お隣さんが引っ越してきたでしょう?」
「隣???」
「ほら、中学3年生の。ひとり暮らしなんだって。」
「中学3年・・・」私は思った。昼間のあの少年はもしかしたら、お隣に引っ越してきたひとかもしれないと。
「麻衣、どうしたの。そんな顔しちゃって。何かあったの??」
「っえ、何もないよ。」
「そう。」
誰にも言えない。お母さんにも言えない。言ったら、お母さんはどう思うのだろう。心配してくれるかな・・・。それとも、なんとも思わないのかな・・・。
話が進展しました〜。
主人公の名前は「竹永麻衣」です。
ちょっと、わかりにくかったようなきがします。