人物紹介的な閑話 ラフレシア・マエナール
ラフレシア・マエラール
種族:人間
性別:女性
年齢:16歳
ダクタエックス王国の北東部に位置するマエラール辺境伯の娘。夜会でもないのに常に豪奢な衣服を身につけ、派手な金髪を縦巻きロールにして目立たせている令嬢である。ドゥサードの婚約者。
歳の離れた兄達がおり、彼らの子育ての手が十分に離れた頃に生まれた初めての女の子だった為に父のリチャード・マエラール辺境伯からひたすら甘やかされて育った。その為、わがままで尊大な性格になってしまった。
マエナール領は広大であり、海を挟んだ北の大陸から集まる品々が集まる良港と東方に境を接するウエーツ連合国との貿易のおかげで経済基盤も盤石な為に辺境伯でありながら国力は侯爵領にも引けを取らないと言われる。それゆえ辺境伯家の威光を恐れて娘であるラフレシアが問題行動をしたとしても少々の事では周囲も見て見ぬふりをしてしまっていた。
ドゥサードと初めて会ったのは彼女が5歳の時、それまでの彼女にはとある問題が起こり始めた頃で人前に出るにはちょっとした問題があった。それを解決したのが前世のドラッグストア勤務の記憶を断片的に持つドゥサードであった。その為、本来なら侯爵にも引けを取らないマエナール辺境伯の娘と一介の子爵家に過ぎないナーセル子爵の嫡男という家格が釣り合わない貴族家同士の婚約となったのである。
だが、そんなドゥサードをラフレシアは捨てた。そしてそれがどのような結果になるのか…、彼女はまだ何も知る由もなかった…。