登場人物紹介 主人公ドゥサード・ナーセル
ドゥサード・ナーセル
種族:人間
性別:男性
年齢:19歳
ダクタエックス王国に属するナーセル子爵家の嫡子。中肉中背、黒髪が特徴。王都グランダクタにある城に詰める薬師である。まだ若いがその仕事ぶりは真面目であり『派手さはないがパンのように欠かせぬ男』と評される。
前世は日本のドラッグストアで働いていた会社員の曲直瀬道参。店は慢性的な人手不足の状態でさらに同僚が体調を崩した事によりさらに状況は逼迫していた。さらに会社の方針から人件費抑制の観点からパートやアルバイトの残業を認めてもらえず、翌日から始まる特売商品の陳列や店舗の締め作業に追われている中で連日の長時間労働の果てに脳内出血を起こし亡くなった。
婚約者であるマエナール辺境伯家の令嬢ラフレシアから婚約破棄を受けた事で前世での記憶が蘇り自分が転生者である事をハッキリと自覚した。また、記憶が蘇る以前にも前世での断片的なドラッグストア勤務の記憶はあったようで職務である王城での薬剤の製造管理だけでなく様々な品を作っていたようである。それが目立たない物だがとても有用であった事を周囲の者たちが知るのはドゥサードがダクタエックス王国を離れてからの事…。その頃、ドゥサードは新たなスキルに目覚めていたのだった…。