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いじめの代償

作者: 夢菜

私も9年間いじめにあい、友達ができませんでした。

未だに憎んだり、夢に出てきたり、そいつらを殺してやりたくなります。

完全犯罪がてきればいいのですがね。

それは、とある些細なことから起きました。


からかわれていた友達を助けたのです。


その友達とは仲良くなり、親友と呼べるくらいの仲になりました。


私は、籔沢美佐子。


親友は、増山けいこ。


中2になってクラス替えがあってから知り合いました。


宿題やゲームを一緒にやり、毎日が楽しかったのです。


夏休みに入り、時々、遊んではいたものの、家族で旅行へ行ったり、宿題もあり、日に日に会える時間が少なくなりました。


夏休みももうすぐ終わろうとしていた頃、けいこの父親の転勤が決まり、引っ越すことになったのです。


私は、寂しかったけれど仕方ないと諦めました。


3学期になり、けいこがいなくなったことで、私は孤独になりました。


たまに声をかけてくれる友達もいたので寂しくはなかったのですか、その頃からクラスの雰囲気が変わっていったのです。


何となく無視されたり、わざとぶつかられたり、陰口を言われてるような気がしたり、最初は、気のせいだと思っていました。


それがだんだんひどくなり、気のせいではないとわかるようなことまでされてきました。


ある日、体育の時間で体育館で片付けをしていると後ろから押され、そのまま閉じ込められてしまったのです。


助けを呼んでも誰もいないようであたりは静かです。


仕方が無いので気配がすると助けを呼んでみますが、無駄でした。


教室では、先生が居ないことに気付いたが、けいこさんは、体調悪くて帰りました。

とクラスメートが言ったので先生はその言葉を信用してしまい、結局、その日は体育館を使うことも無く、1人ですごしていたのです。


この時、美佐子は、復讐を考えていました。


(まずは主犯格を探さないとな)


見回りの用務員が見つけてくれた頃には、美佐子は、泣きすぎてボロボロになっていて、各先生と親に通達がいき、話し合いとなりました。


次の日、美佐子は学校を休み、1日部屋に閉じこもり、どんなことをしてやろうか考えているのが楽しかったのでご飯をたべるのもわすれるほどだったのです。


親は心配していましたが、昨日の今日なのでそっとしておきました。


主犯格は、だいたいグループを見てればわかります。


斎藤由美子。


こいつだろうな。


確信はなかったが、全員に仕返しをするから違ってもいいや。


思い立った瞬間から由美子を調べ始める。


由美子は小さな虫が嫌いなようだ。


美沙子はその日から小さな虫を集めて大きめの瓶に詰めていった。


何日かすると虫が減っているように見えた。


まぁいいか。


どんどん集めていく。


あり、ダンゴムシ、ゲジゲジ、やもり、とかげ、何でも詰め込んだ。


さてと、場所はどうするかなぁ?


すぐに逃げ出してしまって、終わりはいやだからどこかの小さな入れ物がいいか。


探していると空き家があった。


空き家の風呂場がいいか。


少し明かりが欲しいな。


風呂場の蓋に穴を開け、陽の光が入るようにしてみた。


そして由美子を呼び出し、話し合いをうまく誘い例の空き家で大事な話があると連れて行く。


飲料に睡眠薬を混ぜ、眠らせてから、荷物を載せる上げ下げできる台車に載せ、風呂場に転がし、瓶に詰め込んだ虫を放した。


そして風呂の蓋を目張りし、帰ってから重要なことを思い出した。


酸素が入らないことに。


その日の夜、由美子を探すために大騒ぎとなっていた。


その時、大きめの地震があり、みんな一旦、避難した。


収まってからまた、探し始めるが、地震のせいで探しづらくなっているようで結局見つからなかった。


あ〜あ、しんじゃうかもね…


美沙子は少し微笑んだ。


次の日、学校で全校集会があり、昨日の由美子のこと、地震で一部の家屋が壊れて、怪我人が出ていたことなどを話し、みんなも気をつけるようにとのこと。


みんなは由美子は、どこにいったのかなぁ。


仲の良かった子たちが呼ばれて話を聞かれたらしい。


結局、何もわからなかった。


校舎の裏手に昔の名残りがあってゴミ捨て場に使う大きな穴が空いているのを見つけたので近くまで行くことにした。


思っていたより大きな穴だった。


地震で崩れた廃材などが入れてある。


美沙子はここにしよう。


次の相手は綾子。


綾子の大切なアクセサリーを持ち歩いていることを知っていて、持ち出した。


「綾子、これ何?」


「綾子は、あっ、それ、返して」


追いかけてくる。


あの穴に投げ入れた。


綾子は入って探し始めたがなかなか見つからない。


綾子は上からでは見得ない場所まで進んでいた。


その時、用務員のおじさんが大きな袋を持っていて投げ入れていった。


廃材が見えなくなるホと捨てられた。


綾子は叫んでいたが、あちこちで家の修理などをしている音で用務員さんには、聞こえなかったらしい。


「さて、帰るか」


わたしはそのまま、裏門から出て家に帰った。


ふと思ったことがある。


今の私って感情がないのかな?


罪の意識が全くないから心が壊れているのかもしれないね。


あと一人。


綾子が生きていたとしても私が犯人だとバラされる前にまた、やるから。


2人いなくなったことで学校は大騒ぎ。


私をいじめていたのはあの3人だが、他の子何人かもひどいいじめにあっていたので、私だとわからないだろう。


それでも怪しまれるかもしれないので、少し間を空けよう。


学校内の地震後の片付けも終わって危ないからという意味で例の穴は埋められてしまった。


いじめっこで残った一人が仲間がいなくなったことでいじめがひどくなっている。


幸い私はあまり標的にはならなかった。


そんな日々はあまり続かない。


和代が美沙子が犯人だと気づいてしまったようだ。


ある日、和代の家に連れて行かれた。


和代はタバコを吸いながらお前がやったのはわかってるんだよ。


今日はお仕置きするからといいながらよくわからないものを持ち出してきた。


私は和代にトイレに行かせて貰うように頼むとすんなり承諾してくれた。


そしてトイレに行くふりをしてガス栓を開けた。


プロパンガスなので2階で気付く頃には遅いだろうと思った。


和代は逃げ出さないように付いてきて私がトイレから出ると2階に登っていく。


私もついていくふりをしながら素早く行動を起こした。


途中で転んだふりをして少し遅く戻っても不審に思わなかったようだ。


さて、どうやってここを出るか。


ガスが溜まるまで時間稼ぎをする。


和代をクローゼットに押し込めて軽く物を置き、逃げる時間を作る。


そして、2階の窓から飛び出した。


私は周りに気づかれないようなルートを知っていたのでそこを通ってかなり離れた。


和代は、追いかけようと階段を降りる。


タバコをくわえたまま。


どかーん!


爆発した。


美佐子のいるところまで何かが飛んできた。


それくらいひどい爆発だったらしい。


美佐子は急いで家に帰るふりをしながら立ち止まり、和代の家の方を見る。


近所の人が出てきて、


「何事?爆発?」


と聞いてきた。

 

「さあ、私も今、来たところで、同じクラスのお家の方だったから気になって」


そう言って近所の人と別れた。


和代の家の方に行くふりをして家に帰る。


楽しかったなぁ。


次は誰にしようか?


どんなことをしようかな?


そんな事を考えていたら


「みさちゃん、ごはんですよ」


ご飯係の人がもってきてくれた。


そう、ここは、精神科病棟。


美佐子は、いじめにあって精神を壊し、母親と父親を殺してしまった。


美佐子はここで一生誰かを殺してたのしむのでしょうか?













勇気を出していじめられてた頃、母親には、「あんたが何かをしたんでしょ?」と言われ、担任には「いじめられる方にも原因があるのよ」と言われました。

私は、自殺も考えました。

今の生活にも不満があります。

はやくおむかえがきてくれないかなあ?なんて思います。

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