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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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99 誘拐犯の狙いは?

『ほいほーい!やーっと拠点についたよ…、あー背中が痛い…。もうすこし良い馬車に乗せてくんないかなぁ!?』

『リン・・・一応誘拐された身だって、分かってる?』

『ったくよぉ、早く場所を教えろ!』

『はーい、座標これね。檻の中に入れられたよ~。他に攫われた人はいないよ。脱走していい?』


『ジョンだけど!ダメに決まってんでしょ。後始末が大変なんだから、到着まで大人しくしててね』

『えー、つまんない。じゃあ!じゃあ!檻の鍵は壊していい⁉いいよね⁉』

『それなら、リンの魔力でしか解錠できない鍵に変えておいてくれ。証拠になるから』

『お安い御用!はい、完成したものはこちら!』

『はやっ!後で、誘拐犯たちをその檻にぶち込むから、大きさとかもいじっておけよ』


『それ前提で魔改造してあるよ!』

リンちゃん…絶対に楽しんでいるよね。私は「追剥に遭って、子供を誘拐された悲劇の母」を演じているっていうのに、笑っちゃいそうで演技に困る…。


『はいはーい!質問タイム第2回!バシバシ質問よろたの!』

『誘拐犯の人数、性別、職業、出身国とかを無邪気な子供の振りして聞き出してくれ』

『あ~…近くにいないんだよね…。というわけで、勝手に敵の皆さんの思考を読み取って~!表にまとめちゃいました~!はい、資料はこちらになります!』


おいおい・・・資料データを送ってきたよ。

短時間でこれだけの資料を作れる能力は、ますます事務職向きだよね。

このクエストを完了したら、事務職のアルバイトをやってもらおうかな。


『まぁ~、何ていうか?雇われの奴らが多いね~。依頼先はオーラ国の高位貴族と来た。どうする?』

『まずは、子供をどう扱うつもりか…だよな。魔力の多い子供狙いだから、労働力扱いじゃない。魔力狙いにしても、子供は成人よりも魔力量が少ないから、割に合わないよ』

ジョンさんの言う通りだよね。


『考えられるのは、偏った教育を徹底的に施して、自分たちの都合のいい人材に育て上げる事だな。影とか隠密とか呼ばれる公に出来ない部隊では、そのように育て上げられた者がいる』

『…デルフィナス国も?』

『どこの国でも大なり小なり行っているはずだ。無理やり攫うか、孤児院や食い詰めた者達から集めるかの違いはあるが』


つまり、オーラ国は自国内部で外国人の子供を攫い、デルフィナス国の支配がほとんど及ばない魔の森に連れてきている。魔の森の中だから、子供は逃げることも出来ないし、育成施設で英才?教育を受けるしかないのか…。そこに子供の意思は無いし、あった場合は魔の森に捨てられて終わりだろう。

読んでいただき、ありがとうございます。

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