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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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93 あんまり覚えていない

宿に戻って部屋を施錠、結界をリンが張ったら、リンちゃんハウスに転移した。

「ふぃ~、やっぱり我が家は落ち着くなぁ~」

スライムにモグモグされながら、リンがしみじみと言っている。


オーラ国で聞き込んだ情報などを共有するために、ギルド長達も仕事が終わり次第、リンちゃんハウスに転移してくることになった。

「ところで、ソレノドンさんが行方不明の子供を見つけたときって、どんなだったのさ?」


「確か、ダンジョンクエストが終わって…帰り道に変な移動屋台を見かけたんだ。普通、屋台に軽い隠蔽とか防音の魔法は掛かっていないからな。それに同行者風を装った護衛もいた。だから、ちょっと尾行したんだな。そしたら、食材を入れているはずの棚から子供が出されたから、こりゃ不味いと思って。戦闘になると不利だから、ちょっと小細工をして混乱させてやって、子供を救い出したって訳だ」


「ふーん、でも護衛達を混乱させる程の小細工って何さ?」

「…企業秘密だ、黙秘」

「つまり、子供1人だけを隠して移動していたってことですね。確かに見つけにくい…」


「酒場の話を聞いていて思ったんだが、一般的な人攫いはある程度の人数をまとめて奴隷商などに売るだろう?今回の件は、探している子供の明確な基準が定められていて、しかも外国人の子を攫っているんじゃないか?」


なるほど、確かに誰でも彼でも攫っていたら国もギルドも動く。オーラ国では幼児誘拐を取り締まれないという悪評も流れる。でも実際はそんな事にはなっていない。つまり、国やギルドが動かないだろうというギリギリの線で行動しているっていうことだ。


「誘拐されていた子ってどんな子だった?」

「確か6歳位の男の子だったな。魔力量が多くて、貴族の子と言っても違和感がないくらいだった。服装は庶民の物だったはず。すぐにギルドへ保護してもらったし、クエスト報酬が普通の探索クエストよりも多かった記憶があるが、正直そんなに覚えてねぇ」

読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも先が気になると思っていただいたら、☆に色を付けていただけると光栄です!

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