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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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91/161

91 喋った!

各自が自分用と決めたベッド周辺をチェックしていく。ベッドが1台余るなと思っていたら、クロ・フェリス・ソヌスがしっかりとチェックをしている。どうやら3匹で利用するつもりのようだ。


「魚臭ぇ」

「魚商人が利用したようだにゃ」

「革靴を履いていたようです。靴墨の臭いもします」

うん、3匹の嗅覚、すごいな。


「だだっ!?(クロ喋れたの!?)」

「フェリスに特訓させられたんだよ。マジ、こいつ、やべぇ」

『リリーさぁん…クロが不良になっちゃった…』

『なっていないから!大丈夫。素行不良にはなってない!』

フェリス、どんな特訓をしたのやら。


ついでに、私達のベッドの臭いも嗅いでもらうことにした。

「「「護衛が利用したと思う(にゃ)」」」

護衛と同室で寝たということは、よほど護衛を信用しているか、誰かに狙われている自覚があるかだ。とりあえず、怪しい物などは無かったため、早速お湯を貰ってくることにした。


一通り顔や体を拭いて旅の汚れを除いていく。リンは顔や体の拭き方が上手くいかず、四苦八苦している。

「だ~!(いつもはエチゼンに食べてもらってる!)」

「リン、いまは俺たちの子供なんだから。上手く顔や身体を拭けるようになろうな?」


ソルから言われて、ふくれっ面になるリン。どこからどう見ても、父親に窘められて、拗ねている幼女である。

「じゃ、ギルドに報告するついでに、外の食堂か屋台で夕飯にするか」

「リンちゃん、迷子にならないように手を繋いで行こうね」

「だ・・・(恥ずかし)」


オーラ国の冒険者ギルドは中央広場から200mほど離れた場所にあった。冒険者ギルドは、どの国にあっても役所のような建物だなぁと感想を抱いてしまった。ただ、ギルド長の考え方や立地によってフロアの使い方は違いがあるようだ。


3人で受付フロアに入っていくと、一斉に周りの冒険者からの視線が突き刺さる。うんうん、どの位の実力の持ち主か気になるよね。自分たちの食い扶持に影響しそうならば、有形無形の嫌がらせがあってもおかしくない。

「だだだ!(視線多くない?認識阻害掛けよ!)」

「リン、何もしないで。周りは冒険者ばかりで、中にはB級の人もいるから、絶対にバレる!それに、どうしてこんなに視線を集めるのかも気になるし」


受付カウンターへ行き、拠点の移動を申請する。特段問題なく、ギルド証の内容を変更することが出来たことにホッとした。

「何だか注目されているんだが、何かあるのか?」

ソレノドンさんが受付嬢に尋ねると

「最近、旅行者や商人に連れられてくる幼い子供が行方不明になることが多いんです。このギルドに所属している冒険者は、貴方の娘さんを心配しているんだと思います」

読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも先が気になると思っていただいたら、☆に色を付けていただけると光栄です!

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