表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

87/150

87 親子誕生!

「ギルド長、オーラ国の必要最低限の調査項目一覧です」

「リンが行くのであれば、薬草などの群生地帯の情報も取ってもらいたいでありんす」

「俺は父親役なんだろ…。飼い猫は連れて行かないぞ!」

「ペットの鳥を3羽連れていくっていうことで、お願いします」


私達がリンを追いかけずにオーラ国での懸案事項や準備を進めていると、リンがぶすくれた表情で帰ってきた。

「つまんない…」

「オーラ国に行く時は親子設定だからな。存分に幼児化してくれ。さっきのゴルディオイデアも連れていくか?」


ポンッ!と音がして、リンの幼児化が解けた。

「ん~。連れ歩くと負担もあるから、まずは私の家で英気を養ってもらおうかな。必要になったら、お迎えに行くし」

そう言って、ゴルディオイデア瓶詰を持って転移していった。


リンがダンジョンへ帰っている間に、私とソレノドンさんで家族設定の詳細を詰めていこう。まずは冒険者で夫婦になって、娘が1人。今まではデルフィナス国に拠点を置いていたけれども、娘が旅に一緒に出られる位に成長したからオーラ国へ拠点を移そうとやって来た。ソレノドンさんの偽名は「ソル」、C級冒険者。


私の偽名は「リリ」で、D級冒険者だけれども、妊娠・出産などもあり、本格的には活動しておらず、ひっそりと家庭を守っていた。オーラ国に拠点を移す事をきっかけに、低ランクのクエストなどで冒険者に復帰するか、一般的な就労をするか考え中。


リンは、三歳のお転婆な一人娘で生き物が大好きで、よく生き物を拾ってくる。ただし、猫系は拾ってくるな!と父親から釘を刺されているので、最近は誤魔化す方法を覚えてきた。(訳:魔物が好きで、弱っている魔物をダンジョンで保護するために拾ってくる。認識阻害魔法を使って、猫系に見えないように誤魔化す事を覚えた)


嘘ばっかりの設定だと間違えちゃうからね。私とソレノドンさんは、広く冒険者に顔と名前が知られているため、リンに頼んで認識阻害魔法を掛けてもらう事になった。

『リン、こんな風な家族設定でオーラ国に行こうと思うけれど、どうかな?』

『いいよ!楽しみ‼』


準備が出来た私たちは、転移して行きたいと言うリンを宥めすかして、C級とD級冒険者夫婦とその娘としてオーラ国行きの乗合馬車に乗ったのだった。

「だー、だー。(訳:乗り心地悪そうだから、ちょっと浮かせようか?)」

「何言っているのか分からん。フェリスをフクロウ化させてくれ」

フェリスをペット扱いで実体化させて、訳してもらう。魔物と一緒か?と内心思ったのは秘密だ。


「「リンちゃ~ん、是非お願いします」」

「だっ!」

リンの魔法制御が心配だったけれど、周囲にバレないように1センチ位浮かせてくれた。

それでも万が一、浮いている事がバレないように、ブランケットを掛けて誤魔化した。

読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも先が気になると思っていただいたら、☆に色を付けていただけると光栄です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ