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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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80/150

80 暴走中

リンちゃんハウスを見つけられたんだから、そこそこ優秀なんだと思う。

『リンちゃんだよ~、ムカつく。すぐそっち行くわ』

リン、なんでこのタイミングでメールを送ってくるの?まるで、私達の様子を見ていたかのようなタイミングと内容なんだけれど。


パッと私達の前にリンが現れた。

「リンさん?どうして私達がここで見ている内容とかを把握しているんですか?」

「んなもん、傍受したら丸わかり。というか、そのリーダーをぶん殴りたいんだけど」

「そのリーダーは、リンちゃんハウスの地下で意識不明ですよね!分かっているでしょ!」

「意識回復後、ぶん殴りましょう」

「いや、彼もゴルディオイデアに寄生されていて、操られていたんだよ!殴るな!」

「丑の刻参りの要領で、黒幕にダメージ行くのに?」


言っていることが分からないが…。

「まずは!王家がどう対応していくのか方針が出てから!クロ、暴走したら拳骨!」

「にゃ!」

「ギルド長…連絡しやがれや…こちとら不法侵入されたんだよ…黒幕殺す!」

ゴン!ベチッ!

クロちゃんパンチが炸裂しました。

「だが!私は!許さない!寝不足の恨み、晴らさないでおくべきか!否!晴らす!」


頭に雪だるまを乗せたリンちゃんが吼えている…。

『ギルド長!まだ!?1分後に同じメール送るよ!?』

「リン、落ち着くでありんすよ~。魔力が駄々洩れで、討伐依頼が出そうな気配でありんす」

「はッ、すんません!グルグル~」

「はい、そこでフワ~、シュワ~」

「フワ~のシュワ~!」


良かった…この部屋以外の音が聞こえない状況だったけれど、徐々に喧騒が戻ってきた。

あ、恐る恐る様子を見にコーラルさんが来てくれた。何でもないよ~と言っても通じないだろうなぁ。

「危険度Sランク冒険者が暴走しかけたのを、ミエリンさんが止めてくれました」

これしかない。


「あ、1分。『ギルド長!まだ!?』っと」

『まだだ!待て!』

『1分後同じメール送ります』

『あと1時間は待て。これ以上1分間隔で送ってきたら、同じ数だけ拳骨!』

『わかりました、5分間隔ですね』

『12回拳骨すればいいんだな!』

『訂正、1時間間隔。ただ、1時間経ったら1分間隔に戻すけど』

『今、会議中だ!邪魔するとそれだけ遅くなるぞ!』

『なら、視覚共有してください。無理やりしますけど』


『極秘会議なのに、出来るわけがないだろう!ミエリンさん、頼む』

「お、見えた。ディスプレイに映そ」

「やめるでありんすよ!洒落にならないでありんす!」

ぶちっと音がしたと思うと、強制的に魔法が断ち切られた気配がする。S級冒険者2人係でリンの魔法を強制終了させたらしい。

読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも先が気になると思っていただいたら、☆に色を付けていただけると光栄です!

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