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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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79/148

79 使われていた

リンはリンちゃんハウスの罠をプロジェクトメンバーが再度突破してくると心臓に悪いから、方法を考えておくねと言ってくれた。どうやら、プロジェクトメンバーがリンちゃんハウスに簡単に来られるようにしてくれるみたい。今回は出張扱いになっているけれども、いつも同じように何日も出張できるとは限らないから、ありがたい。


タイパンさんの転移魔法で私達は一度ギルドへ戻った。タイパンさんは、討伐したムシュフシュをスミスさん立ち合いの元で受付へ引き渡し、クエスト完了報告を行った。その後、タイパンさんはギルド長として王家に行くと言って出て行った。残された私達は、今回の出張で起きた内容を、プロジェクトメンバーに説明していった。


未確認ダンジョンの正体については2人とも頭を抱えていたけれど、オーラ国の4人についての話が終わると、皆が厳しい顔になった。

「オーラ国から来た4人は、リーダーはゴルディオイデアで操られていて、配下はリーダーの隷属魔法で操られていたっていう事ぉ?誰も意図的にデルフィナス国を害そうとはしていないじゃないぃ」

「そうだね、他の集団も同じかもしれない。そうすると、核心に迫るような情報を持っているかどうかも怪しいな」


「リーダーはまだ意識不明だから分からないけれど、ギルド長やソレノドンさんが配下を事情聴取していて、ソヌスが記録しているの。ソヌス、再生してもらえる?」

「承知しました。報酬はブラッシングでお願いします」

「勿論よぉ~。ソヌスちゃん特製ブラシの新作で、心行くまでブラッシングするわぁ」


再生された映像を見ると、彼らは平民で、地方都市の警備を行っている兵士だった。隷属魔法を解除してもらって、非常に感謝しているらしく、聞かれたことには何でも答えている。リーダーの男性は地方都市の領主からの使いとしてやってきて、特別任務があるのでデルフィナス国に行ったことがある兵士を募ったそうだ。特別任務のため、他言無用の魔法を掛けると言われて、掛けられたのが隷属魔法だった。


隷属魔法を掛けられた後は、非合法と思われる薬品を作っている地下工房に連れていかれた。デルフィナス国へ行く薬商人として化けるために、必要な知識や所作を習わされ、リーダーと共に入国したらしい。行商人として街道を通っていたが、ちょうど拠点が作れそうな森があり、ちょうど拠点にできそうなダンジョンがあったから本国に連絡をした。中の様子を確かめようと、一歩入った途端にダンジョンに閉じ込められたと言っていた。


あの付近には隠蔽魔法が掛けられていたから、デルフィナス国の兵士に見つからないだろうとリーダーが言っていた。リーダーは自分で優秀な魔法使いだから見つけられたダンジョンだとも言っていたらしい。

読んでいただき、ありがとうございました。


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