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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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74 グルグル

目線がちょっと低くなったと思ったら、目の前には私(中身リン)がいた。フェリスとソヌスが実体化したままだから、スキルは通常通り使えるみたいだ。

「魔法は…やっぱり自分自身の見た目が変わっただけだから、リンが使っているような魔法は使えないみたい。見た目がリンの時は、リンだと思って皆が見るから気を付けないと」


「じゃあ、いっそのこと魂を入れ替えちゃう?」

「・・・怖くない?戻れなくなる可能性だってあるじゃん!私は、リンの身体を使って、たくさんの魔法が使えるようになるけれど、リンは逆だよ?魔力や体力もD級冒険者並みになっちゃうんだよ」

「だいじょーぶ!戻れなくなったら、リリーの体を使って今の実力を取り戻すまで!」


「私の身体の能力が、今のリンと同じ実力を出せるとは思えないんだけれど」

「ん~、ガチで鍛えれば大丈夫じゃないかな。為せば成る!筋肉は裏切らない!」

…すごい根性論と脳筋の答えが返ってきた。ガチで鍛えるって、私の体、死なないよね?


「じゃあ、いっくよ~、交換(レポネーレ) 」

突然、体中からエネルギーが溢れてくる感覚がしたと思ったら、目線が低くなった。

「おぉ~、魔力がいつもより格段に少ない…」

「だ、大丈夫?リン、無理しないで元に戻る?」

「その時は、リリーが魔法を発動すればいいから大丈夫!ついでに、リン式ブートキャンプもやってあげるね!」


そう言うが早いか、リリーの体中の魔力をグルグルと循環させていく。グルグルしすぎて、もはや目で追い切れない…っていうかリンは他人の魔力を見ることができるんだね…。


「ちなみに、魔力をみたいときは瞳に魔力を集中させるといいよ~」

「う、うん。あ、見えたっていうか流石リンだね。動体視力もすごいわ…。自分の体に帰った時に、自分の体にがっかりしそう」

「リン式ブートキャンプを寝ている間もやれるようになれば、魔力も多くなるし、操作も上手くなるよ~」

出来る気がしないんだけれどなぁ、それ。


(リン)の体で、魔力グルグルしてみて!」

グルグル・・・

「遅い!もっと早く!私いつもグルグルさせているから、これだけで入れ替わりがバレる」

ぴえー!もっと早く、もっと早くと言われながら、必死に練習をしたけれど。

朝食のために来たタイパンさんに一目で入れ替わりがバレたのは言うまでもない。

読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも先が気になると思っていただいたら、☆に色を付けていただけると光栄です!

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