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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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73 黙秘します

「おっはよー!!朝だよー!!」

「おはようございます…。タンコブが出来て、お腹に痣が出来たので、治してください…」

「えっどうしたの⁉治癒!」

「ありがとうございます…。夜中の事でした…突然、石頭を私の頭に激突させて『ちょっと痛い…』と言いながら寝返りをしたと思ったら、次の瞬間にはお腹にかかと落としをして、そのまま足をお腹の上に置きっぱなし。足をお腹の上から退けても、すぐに乗せてくるような加害者が身近にいたんですよ…。ねぇ、見ていたでしょ、アマル?」


アマルに私たちが目を向けると、スッと横に目線をずらされた。

「『私は黙秘します』って言っているにゃん」

そうか…大家をかばうのね。くすん。

「さ、さ~てと、朝ごはんのメニューは和食にしようかな!リリーさんのために‼」

和食‼睡眠不足と怪我もしたけれど、治癒魔法も掛けてもらったし、ハグ&シェイクで許してあげようかな。

「あ、それとリリーさん、私の事『リン』で良いよ!」

「それなら、私の事も『リリー』って呼んで下さい!敬語も無しでよければ、プライベートでは言葉遣い崩しますが」

「崩して!」


「というかさ、採用試験の申し込みで紙が変わった人がいたわけじゃん?なら、リリーと私で入れ替わればよくね?」

「入れ替わるって?」

「動作は同調魔法でコピー。見た目は変装すればギリ?身長はある程度増やすけど」

「採用試験の試験監督の時に、入れ替わるってこと?」

「そゆこと!」


「なんなら、通常の時も入れ替わってみる?ギルドでどの位の人が気が付くか実験したい」

クロがペシと私の足を尻尾で叩いた。

「入れ替わっている間、リンの監督はどうするんだ?って聞いてるにゃん」

「そこは念話を使えば大丈夫!傍受されない限り、内容を聞かれる心配はないから平気なはず…多分、きっと」

「違うにゃん。()()の監督。変なことをやらかす前にクロが拳骨したいにゃんて」

「変なことしないようにします…」


「無自覚・有災害のリンが言うと説得力無いわ~」

私の言葉に、リン以外が深くうなずいた。

「そこは念話で指示して!頼むからさぁ!」

「あ、私が受験生に擬態して、リンを見張っていれば大丈夫かも!ギルド長に相談してみようかな」


「見張る先が違うんじゃないかってクロが言っているにゃ…」

「まぁ、そこは私の責任だし…。あ、今日やってみる?朝ごはんを食べてる時にさ」

「まずは、今試してみて、クロたちの反応を知りたいなぁ。一応、ここダンジョンだから、マスター…じゃなくってSランク魔物たちが襲ってきたら死んじゃう!」

「というわけでやってみよー!」


読んでいただき、ありがとうございました。

少しでも先が気になると思っていただいたら、☆に色を付けていただけると光栄です!

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