表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

63/161

63 お宅拝見

「リン、まずは、ダンジョンコアっぽい物を見せてもらえるか?」

あ、タイパンさんが滅茶苦茶、頭が痛そうな顔をしている。隣では頭を抱えているソレノドンさんがいる。まずは、ダンジョンコアっぽい物を見せて貰って、リンさんにダンジョンマスターだっていうことを自覚させないと話が進まないっぽい。


「じゃあ、2階に案内するよ。そこが私の居住スペースだから」

リンさんの居住スペース…魔窟の間違いなのではないだろうか。

きっとそう思ったのは、私だけではないはずだ。だって、ソレノドンさんの顔が強張っているし、タイパンさんは両手を握って拳骨の準備している。


階段を上がって行くと、また引き戸があった。2階の引き戸には、ドアップのクロが大欠伸をしている写真のような絵があった。リンさんの事だから、魔法で写真を張り付けたような気がする。絶対に自筆ではないだろう。


「まずは、一番最初の曲がり角を左に曲がったところにある、私の寝室と物置!右が寝室、左が物置ね」

帰宅したら荷物を置いて、すぐに寝られるようにしているっていうことかな。汚れとか、気にしないでベッドにダイブ‼目に浮かぶようだ。


「奥にある扉の先には、私の実験室があるんだ。そこにダンジョンコアっぽいものがあるよ。その奥には、私の魔法研究ノートがある書斎」

物置のすぐそばに実験室があるのは、まぁ妥当かな。どうせリンさんの事だから、希少なものを物置に放り込んで、実験するときにどこだっけ?っとするんだろう。

実験室の隣は、実験したデータとか分析した内容を記した書物があるんだろうし、これは研究者にとっては垂涎の的だろう。この書物の存在が公になれば、強盗とかがまたわんさか寄ってくるんだろうな。


「次は、廊下の2つ目の曲がり角を左に曲がるとあるリビング。そこにあるドアから、トイレやお風呂に行ける。手前側がお風呂とかの水回り。奥がトイレだよ」

…意外と普通の家だった‼と思った私たちがバカだった。クロ用のキャットタワーがあるなぁと思ったら、動いた…。よく見ると、まだ幼木のトレントが2本、枝を絡ませ立っていた。その枝の上をクロが楽しそうに登ったり下りたりしている。


キッチンのごみ入れには、ポイズンスライムが鎮座。キングペリュトンと思われるお肉を咀嚼している…生ごみ処理機か⁉

調理スペースには、コンロの部分にファイアースライム。シンク部分にはアクアスライムがいる。

ダイニングテーブルと椅子の代わりにバランスボール…ならぬスライムがいる。

メタルスライム、ノーマルスライム、サンダースライムよ、君達は椅子では無いはずだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ