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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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57 ギルドの予算のために

ギルドの財政がピンチの時は…

タイパンさんもカッパーさんも、極秘クエストが発生していても通常業務を滞らせるわけにはいかないから、とても忙しそうだ。

そして今、目の前には冷ややかな空気を纏うスミスさんがいる。


「ギルドの予算で高価な魔道具を購入する・・・という訳ですか」

「あぁ、認識阻害結界魔法を展開できる魔道具をギルドで製作できるようにするための研究用だな」

「魔道具製作を冒険者ギルドが行うと魔道具ギルドや職人が怒るのでは?」

「同じ仕様の製品なら怒るだろう。だが、改良版だったら逆にこちらから売り込める。カッパーさんなら作れると見込んでいるが、どうだ?」


「もちろん、改良版を作るわよぉ‼ぜひぜひ、購入してほしいのぉ!お願いぃ」

「はぁ…予算を見直して、契約の差金などを流用するようでしょうか。それでも金額不足です。ギルド長、高額で素材が売れる魔物を獲ってきて下さい‼もちろん討伐報酬分は全額ギルドへ寄付という扱いですよ」

「…。近いうちに、魔の森へ行ってくる」


ある意味、ギルド長の自業自得・・・お疲れ様です。でも、リンさんの自宅もあるらしいし、ちょっとお邪魔して見たい気もする。どんな家なんだろう、危険度Sランク冒険者の家。


「リリーさん、報酬が高くて素材が高値で売れそうな魔物の討伐依頼があるか確認してくれ。ミエリンさんやリンに依頼を取られる前に、魔物を獲ってきたい」

「すぐに確認します‼」


超特急で受付に行き、ちょうどいたコーラルさんに尋ねてみる。

「S級冒険者の対応クエストがあったので、ミエリンさんにお願いしようかと思っていたところです。ギルド長が行って下さるなら、是非、お願いします。ムシュフシュと思われる魔物が魔の森の深層から浅層に移動したらしくて、国から緊急クエストがちょうど届いたところです。討伐報酬も破格ですし、素材についても捨てるところが無い上に、高値がつきますよ‼」


早速、ギルド長へ報告しなくっちゃ。それにしても、タイパンさんの勘は鋭いなぁ…。

S級冒険者の討伐って見てみたいけれども、自分の身を守れるかどうか危ういから、事務仕事をしながら成功を祈ろう。

読んでいただき、ありがとうございました。

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