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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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48/157

48 便利だなぁ

リンさん、自由人だからスミスさんの言う事、聞いてくれるのかなぁ…心配だなあ。

『リンです‼承知‼具体的に重点的に調べた方がいいポイントがあれば教えて‼』

おぉ、スミスさんに絶対服従しているような回答が‼スミスさんの危険度合に気づいているみたい、S級冒険者の危機管理能力だろうか。


『犯罪者が自発的にギルド職員募集へ応募することは考えにくいです。誰かが主導しているはずなので、探ってください。ギルド調査部の仕事を増やして、他の調査をおろそかにさせる作戦も考えられます。不穏な動きが他にもあるかも。物流や人流の動きを注視してください。言うまでもなく、報告・連絡・相談を忘れないように‼』


物流と人流の両方を調査するとなると、かなりの負担ではないだろうか。ただ、プロジェクトメンバーの人員も限られている中では、リンさんに頑張ってもらうしかないだろう。ご褒美は…タイパンさんのナデナデで良いだろうか?S級冒険者の報酬としてはあり得ない安上りな事を考えてしまった。


『リンでーっす!人流の調査やってるんですけど、魔の森方向に結構足が向いてる。今、その映像送るね。人がいるところが赤く見えるはず。上手くいかなかったら、教えて!以上!!』


へ?報告が早すぎませんか…。ちゃんと調査したのかなぁ?

『リンさん、リリーです。報告がすごく早いのですが、どうやって調査したんでしょうか?』

『ん?千里眼とサーモグラフィーを組み合わせてみた~』

うん、言っていることが分からない。


『あ~、タイパンだ。リンの事だから、また魔法を斜め上方向に組み合わせてやったんだろう。信憑性はあると思うぞ。ソヌスを連れて行っているんだから、映像を寄こせ』

『リンでーす!映像を送るよ!』


空中にモニターのようなものが突然現れたと思うと、地図が表示された。この地図は、リンさんがオーラ国の盗賊(兵士)を捕まえて来た辺りの周辺だ。オーラ国から三々五々と赤い点が集結している様子が分かる。つまり、またクロの玩具が増える…南無。


『リン、またクロの玩具が集まってきているようだな。今度も盗賊の恰好をしているだろうから、その場でクロの玩具にしていいぞ。動けなくなったら、騎士団に突き出しておけばいい。修行の合間に頼む』


リンさんの映し出したマップは随時更新されていくらしく、モニターの右上の方に『次回更新まであと30分』と表示がされていて、非常に便利そう。この魔法いいなぁ、ソヌスとコラボした魔法っぽいから覚えられないかなぁ。リンさん、教え方下手だし、S級冒険者の魔法を覚えられたら奇跡かもしれない。


後は物流の方だけれど、流石に物流はオーラ国の普段の物流と比較しないと怪しい流れが分からないだろう。リンさんはどんな魔法を使うつもりなのだろうか。魔法を斜め上方向に組み合わせて発動させる柔軟な思考があるから、S級冒険者として君臨しているのかな。タイパンさんも魔法は使えるはずだが、リンさんのような柔軟な思考で新しい魔法を生み出す事は得意でないと思う。

読んでいただき、ありがとうございました。

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