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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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47 職員募集の応募状況

その後、ミエリンさんとリンさんは1週間ほど修行しにオーラ国のダンジョンへ行ってくるついでに、オーラ国の状況や調査できることは調べてくるからソヌスを借りたいと言ってきた。ソヌスに出張をお願いしたいところなのだが、調査チームからもソヌスは引っ張りだこなのだ。渋るソヌスに対して、ちょっと常識が普通の人とはかけ離れているS級冒険者の2人は途中でエンペラーオークやキングペリュトンを狩って食べさせてあげるから!と言って説得していた。・・・エンペラーオークやキングペリュトンは希少で強い魔物だから、最高級肉なんだけれどな・・・っていうか王族すら食べたことないのでは無いか?飼い主だから、私もお相伴に預かりたいな~。


朝、ギルドに出勤すると私とカッパーさん宛に封筒が届いていた。白地で縁には金色の蔦模様…‼確かに以前いただいた手紙で『近い将来、自宅に招きたい』とあったけれども!貸衣装の準備とマナーについても練習したけれども‼心の準備がまだまだ全然出来ていないよ~。内容を確認すると、明日の朝9時ころに馬車を回すので、2人で乗るようにという指示だった。出勤してきたカッパーさんとともに、床にへたり込んでしまった私達は悪くない。


仕事が手につかないと思いながら、間近に迫ってきた採用試験のために必要な準備を行っていく。応募開始が始まっているため、受験したい人はギルドの窓口で身分証明書等を提示して受験者登録を行っているはずだ。受験者登録では、犯罪者などギルド職員になる資格がない人物を判定するために試験申込書には細工がしてある。資格がない人物が試験申込書を記入すると、色が変化するようになっているのだ。試験申込書で色が変化した時点で調査部が動きだし、場合によっては捕縛して警備兵へと突き出すのだ。


応募状況を確認するため、1階の受付窓口へと降りていく。ちょうど窓口に知り合いのコーラルさんがいたため、どのくらいの人数が応募されているか聞いてみよう。

「コーラルさん、職員募集の応募状況はどんな感じですか?」

「ん~、今のところ女性が16人、男性11人、申請用紙の色が変わった人が8人ですね」

「8人も色が変わった人がいるなんて、多いですね‼調査部が大変そう…」

「この数はちょっと異常だと思います。1人いるかどうかという想定を大幅に超えるなんて、管理職へ報告案件だと考えます。男女比でいうと、男性6人、女性2人でした」

「そうですね、報告しておきます。募集の受付期間があと3日あるので、これ以上増えないと良いけれど」


調査部がらみだから、タイパンさんへ報告ついでにノヴァプロジェクトメンバーにも情報共有しておこうっと。こういう時にフェリスのメール機能がありがたい。ギルド長室に戻りカッパー副ギルド長へ報告した後に、ギルド長を含めたノヴァプロジェクトメンバーにメールを送る。すぐにスミスさんから『オーラ国がらみかもしれません。ちょうどリンさんはオーラ国にいますよね‼リンさん、調査してください。皆さんも全ての事象にオーラ国が裏にいる可能性を考慮してください』と全員向けに返信があった。

読んでいただき、ありがとうございました。

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