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ギルド職員は忙しい  作者: 猫の子子猫
第1章 冒険者ギルド編

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45 師匠を探そう!

フェリスに頼んで、ソレノドンさんがリンさんの師匠を出来そうな人を知っているかメールで聞いてみよう。

『ソレノドンさん、感覚的に魔法を使う人の心当たりはありますか?タイパンさんは理論派、リンさんは感覚派だからか上手く捗らなくて。出来ればリンさんに教えられるくらいの実力者が良いです』


『俺は直接知らないけれど、S級冒険者のミエリンっていう奴に魔法を教わろうとすると全く訳が分からないことを教えられるって聞いたことがあるぞ』


私も受付で名乗っているのを遠目でしか見たことがないなぁ、ミエリンさん。名乗るとすぐに管理職対応という事で応接室に入ってしまうのと、秘密主義者なのか彼女について出回っている情報はS級冒険者にしては少ないと思う。ドラゴニュートの女性で、凄腕の魔法使いの上に身体的能力も高い。他の冒険者とも協調性があり、レイドでの討伐時はリーダー的存在となる。普段は特定の町を拠点としていない事もあり、指名依頼に応じてあちこちに出向いてクエストをこなしている。


管理職対応なのだから、確実にタイパンさんとカッパーさんは知り合いだと思い、2人にミエリンさんにリンさんの魔力コントロールの師匠を頼めないか聞いてみた。

「そうねぇ、彼女は感覚タイプだから、どんなに報酬を積んだとしても乗り気にならない限り受けてくれないと思うわよぉ」

「自分と相性が良ければ、報酬なんかが無くたって受けるだろうがな。会わせてみない事には話にならないな。次にミエリンがこの町に来たら、会わせてみるか」


「タイミング的にはいつ頃来そうですか?」

「クエストが無ければ、あいつの直感次第だな」

先ほどから、感覚とか直感という単語が多い。何となくだが、リンさんと気が合いそうな予感がする。


リンさんが恐る恐るギルド長室に戻ってきた。どうやら、やらかしているのは自覚している模様だったし、他の人に危害が加わるような事はしていなかったから、拳骨制裁は無かった。その代わり、ギルド長室にある決裁が必要な書類を全部一通り読んだうえで、至急決裁・普通決裁・所管へ差し戻しに振り分けてタイパンさんに渡すように言われていた。リンさんの涙目は見なかったことにすると、私とカッパーさんは決めたのだった。

読んでいただき、ありがとうございました。

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