160 寮を決めるために神殿へ
「校長先生、このような場合は…適性検査の結果記録はどのように記しますか?」
「はっ‼」
良かった、校長先生が再起動した。
「あ、あの…これって…色…判断どうするんですか…?」
「見る限り、全ての寮の適性があるようですね。選択肢としては、学園内にある女神教の神殿で女神様の神官様に祈っていただき神託を待つ、あるいは、ご自分で10ある寮を全てを調べて選択するという方法です」
『ど、どうしよう…クーちゃんが何て言うか…、一か八か、やるしかないか…』
「め、女神様の神官様に祈っていただいてもらえますでしょうか?」
校長先生は、にっこりと微笑んでくれた。
「では、他の方の適性検査が終了した後、神殿へ行きましょう」
神殿は、学園の一階にある、小さなホールほどの大きさの場所だった。
階段状になっていて祭壇は一番下にあるため、どの席に座っても女神像と神官様を見ることが出来る作りになっていた。
神官様は若い男性だったが、とても優しそうな雰囲気で、なぜか使い魔として白いアザラシを連れていた。
「アザラシ…可愛い…アザラシ…可愛い…」
「キュッ‼」
アザラシが手?ヒレ?を上げて挨拶してくれた。
『クーちゃん、何て言うかなぁ…』
「では、祈りを捧げますね。クレア様に供物として捧げる物が必要ですが、希望はありますか?大人の貴族は絵画や宝石が多いですが、貴方は学生なのでクレア様が喜びそうな物であれば何でも構いませんが」
「では、手作りのお菓子を奉納いたします…」
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